06/25/2007
MINATOYA
先祖の地、下諏訪をまた訪れました。
宿は老舗の「みなとや旅館」。
旅籠の佇まいそのまま残す、古風な宿です。
「江戸なんていっても、祖父は本物の武士だったから」と、女将さんはおっしゃる。
いにしえの旅籠はかくありきという感じで、到着すると順番に湯につかり、暖まったところですぐ食事となり、終われば後は眠るだけ。
何里も歩いて山越えしてきた旅人が疲れを癒し、身体を休めるところ。
最近の観光旅館みたいによけいな施設があったり、客のご機嫌取りでガサガサしていません。
頑固に、何もない。
洗面所は共同で、部屋に鍵はなく、売店すらありません。
1日に3組しか泊められないこの宿の名物は、ただひとつきりのお風呂。
順に貸しきりで使う。
こぎれいな庭先の東屋に、桧の露天がぽつり。
内風呂なし!
「綿の湯」という温泉を源泉からひいているのですが、この湯が絶品です。
クリスタルな透明感あり、臭いはなく、文字通り綿のようにやわらかく身体を包んで暖めてくれる。
庭のなまこ壁の土蔵を見ながら、木々の香りが心を静め、
夜は月明かりや星に照らされ、天上の気分です。
そして食事がまたスゴイ。
大皿にたっぷり盛られた馬刺し(!)を中心に、山菜やら湖の魚の小皿が並び、そこに混ざって、イナゴ、ザザ虫、ハチノコ・・・。
ふつうの旅館食に慣れた身にはかなり新鮮。
というか衝撃なのは、
その味。
ここの馬刺しは、極上のトロより柔らかく、口に入れるとスッと溶ける。
おいしい水の如く、クセなく匂いなく、いくらでも食べられる。
いや、驚きました。
そして名も知れぬ山菜の旨味といったら。
まるで肉のよう。
さらに、虫がウマイのには驚き。
虫嫌いのエロミさんにはぜぇったい無理でしょう。
イナゴは前から食べてますが、ザザ虫とハチノコは初。
クセになりそう。
女将は「一応、スローフードよ」なんておっしゃるが、そんなヤワなもんじゃありません。
強烈に、身体に力つくメニュー。
馬や魚がやさしくやわらかく、山菜や虫に旨味があって強い。
これが元来の信州の味なのか。
と想わせます。
武士や旅人の心を癒し、身体を造る。
いや、これこそかつての日本か。
透明感。
飾らず、質素にして、無駄がない。
それでいて芯はしっかり強く、
気を遣いながらもプライドがある。
こういうの、なんて言葉でいえばいいのでしょう。
これが日本の、日本人の本来の有り様かな。
と想い巡らされました。
子供たちには、こういう感性を覚えてほしいな。
とまで想わせる宿でしたよ。
かわいい子には旅をさせろ。
なるほど、こういうことか、と。
コメント
歌手の美川憲一さん(百瀬)さんも信州、諏訪神社、金刺家の出身と、いとこの百瀬直也さんのブログに書かれてました。
この百瀬直也さんのブログには、諏訪に関する事がいろいろと書かれてます。
youtubeの動画も満載です。
美川憲一とご親戚? まさか!
- 投稿者:
- himiko
- Jun 26, 2007 12:31:01 AM
みなとやさんですか。
諏訪にそんなにいい旅館があるんですね。
小生も行ってみようかな。
>himikoさん
小生も手塚太郎光盛に少々所縁があります。
百瀬さんのブログを拝見しました。
難しくてよくわからないですが、下社金刺姓は、欽明天皇の金刺宮の舎人となったことに
由来すると何かで読んだことがあります。
- 投稿者:
- 左京亮
- Jun 27, 2007 12:58:11 PM
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