08/07/2007
AMATUREISM
“部活”フリーハンドのショートムービーの撮影がありました。
メンバー全員がスタッフ兼キャスト、
といっても監督+撮影+プロデューサーは自分なので休みなく動いてます。
今回の主演はあんじ。
彼女の「もうひとつの顔」を見せる、『AFTER』という企画です。
ホール楽屋で打ち上げの場面があって、リアルに見せるため、本当にホール楽屋を借りて、本当に客を呼んで打ち上げ(パーティ)をしちゃいました。
友人、知人ほか関係者数十人が昼間からかけつけてくれた。
持つべきは画になる友ですね。
客に紛れてそのまま撮影。
その部分は台本もなし。
ほとんどドキュメンタリーのノリです。
そこに、役を演じるメンバーがさりげなく混ざるという。
ちょっと新鮮な演出です。
『ブラックキス』のときもクラブ・イベントをやって、まんま撮影しましたが、今回はさらに自然に。
しかし、撮影の後に打ち上げはよくありますが、撮影しながら打ち上げというのもフシギなものです。
それから、
衣装と美術コーディネイトをヴィヴィアン佐藤さんに任せました。
彼(彼女)の本業は建築(とイベント・プランナー)です。
でもスタイリスト以上の仕事をしてくれて、結果は良かった。
こういうのも小さな冒険。というか、挑戦。
ふつうにスタイリストに任せたら、美術全般はコーディネイトできないし、美術のスタッフはセンスの良い衣装を安くは集められない。
問題は美的センス。
ちいさな自主作品だから、そんな思い切りができます。
ぼくは出演者やスタッフに専門外の人をよく使います。
いい意味でのアマチュアイズムです。
「完全主義」という言葉があって、黒澤明さんに言わせると「完全主義じゃない作家なんかいるか」
ってことなんですが。
ぼくは「不完全主義」です。
ベテランの俳優、スタッフを揃えて、時間と予算をふんだんにかければ、イメージは厳密になるけれども、フットワークは当然鈍くなるし、視界も狭くなる。
あらゆる偶然のチャンスに従順でいるためには、アマチュアでも学生でも参加させて、一緒にどんどん作る。
スキはできるけど、ユニークなものになるから。
いわゆる偶然のノイズを作品に生かす、という考えです。
クラシックの演奏ではなく、コンテンポラリーの発想といいますか。
ノイズや歪みを美的と見なければ、このアマチュアイズムはやや危険ですけども。
ただヘタなだけの出来損ないに見えたりもするから。
そのあたりが観る人との距離が微妙です。
出来損ないもいいもんですけどね。
ぼくにとって、映画はすべてモダン・アートだから。

