04/27/2009
NAGI
タレントの草なぎさんが逮捕されて想ったこと。
「自然のままの姿」がなぜ「わいせつ」で「罪」なのか、という根源的疑問。
酔っぱらうと家宅捜査されるかもしれない、
ということ。
タレントが酔っぱらったことで政治家が憤ったり、公式見解を出したりするという、この国。
同じく、タレントが酔っぱらった話がすべての新聞の1面に載るという、この国のマスコミ。
どんな著名な人間でも、孤独を抱えていること。
誰しも、歳とともに酒に弱くなっているという自覚が足りないこと。
芸能界の裏に、様々なかけひきがあるという、リアリズム。
「なぎ」という漢字を皆が覚えること。
ちなみにこれを書いている携帯ではこの字が出ません。
あとで書き直します。
「ナギ」は「イザナギ」のナギであり、
これは神話的な出来事であるということ。
そういう意味では、これは
カーネルサンダースが川から拾われた、に次ぐ、事件なのかもしれない。
ACADEMY 2009 3
おかげさまで「手塚治虫展」は大盛況。
「手塚治虫アカデミー」
も無事おわりました。
観に来てくださった皆さま、ありがとうございました。
「火の鳥」も豪華なパネラーの皆さんから貴重かつぜいたくな話をたっぷり聴けて、
こちらも幸せでした。
岡野玲子の感動的な秘話とか、
松岡正剛さんの含蓄ある話も期待以上に凄みがあって、
さりげなくおっしゃる瞬間も聞きのがせなくて
――そうか〜、ゲーテの『ファウスト』の原型は『ヨブ記』なのか、とか――
勉強になりましたね。
本当いえば、
あと2時間くらい話していたかった。
まだまだ、皆さん核心まで行き着かないうちに時間となりました。
松岡さんがおっしゃっていたように、
「まだまだ手塚治虫については語られなければならない」。
この「手塚治虫アカデミー」も、続けるつもりです。
たとえ1年に1回でも。
楽屋でパネラーの皆さんから
「こんなに父親のことに一生懸命な息子って、珍しいね」
と言われたのですが、
たしかに自分でも珍しいと想ってます。
皆さんだって、
自分の父親のこと、そんなに一生懸命やらないでしょう?
まあ、ぼくは変わり者ですから。
親に反抗期もまったくなかったし。
そういえば、
父が亡くなって以来、
ずっと何か手伝ってますね。
亡くなってすぐにNHKで番組作ったし、
手塚治虫記念館をプロデュースして、
公式サイトも立ち上げ、
デジタル・ソフトも出したり。
2003年のアトムの誕生日ではいろいろイベントにも参加しましたっけ。
『PLUTO』の監修をはじめ、
テレビと映画の『ブラック・ジャック』を監督したり、
なんだか、やってること多岐にわたってるなあ。
あと、実らなかったものでは
アトムを3DCGで作るプロジェクトとか(結局、いまハリウッドで作られてますが)
テーマパーク「手塚治虫ワールド」
やら、
ゲーム「ジャングル大帝」
なんてのもありましたっけ。
どれも数年越しのプロジェクトでしたが。
だから、特別に80周年で一生懸命ということでもないのですよ。
さてしかし、
そろそろ息子仕事ばかりじゃなく、
ヴィジュアリストの自分の面倒もみなければ。
年頭に、
「初心に戻って映画を」
といったわけだし。
自分の映画の企画は、少しずつ進んではいますが、
そろそろ本腰をいれなくちゃ。
あと今年は、
映画『白痴』から10年を記念して、
また新潟でなにか企みます。
夏には、ロンドンで、ある展覧会に参加する予定。
それも新しい映画に関連するのですけどね。
ヴィジュアリスト、突っ走ります。
とはいえ、
連休はひと休み。
「突っ走る」準備しなくちゃ。
04/25/2009
ACADEMY 2009 2
今日は
「手塚治虫アカデミー」
ついに最終プログラム。
昨年11月の回から数えて 6番目のセミナーです。
タイトルは
「永遠の火の鳥」。
ぼくはこのシンポジウムがやりたくて、何年もかけて企画してきたようなものです。
手塚治虫の自他ともに認めるライフワーク。
34年にわたって描き続けられ、
14のエピソードを残しました。
完結していないので、
最後はどうなるのです?
とよく聞かれるのですが、
どうだっていいじゃありませんか。
14のエピソードで十分に語り尽くしている。
だいたい、全体をきちんと読んで把握し、よく内容を理解している読者がどれほどいるのでしょうか。
どこまで深淵な物語を含んでいるのでしょう。
わかったような気にさせられる
生命の神秘、宇宙の謎、輪廻の因果…
の話をする前に、
そこに最初に描かれている
「日本」という国土の、
そこに住む人々について、
話をしたいと思います。
この国の人間が、
どんな想いと
どんな感性で生きてきたか。
どんな生き方と、どんな独自性から
歴史をはぐくみ、
マンガを生み、
アニメを生み、
手塚治虫を生み、
特殊な文化を築いたのか。
そしてこの特殊な人々は、
「いのち」について、
なにを世界に向けて発信していけるのか。
パネラーには
そんな話をするにはこれ以上なくぴったりな、
日本文化研究の鬼才、 編集工学研究所の 松岡正剛さん。
『陰陽師』の異才、 マンガ家 岡野玲子さん は、自ら名乗りをあげました。
その原作者、 小説家 夢枕漠さん。
マンガ・コラムニスト 夏目房之介さん は、
もちろん、 漱石の孫、 でもあります。
こんな豪華な、 こんなとんでもない 顔ぶれで
『火の鳥』 を語る。
すばらしい幕引きになりそうです。
04/20/2009
ACADEMY 2009
いまごろバレンタインデーにもらったチョコ食べてます。
1日、家でぼんやり。
先週末は「手塚治虫展」開催で、
数千人におよぶ、
本っ当に多数のご来場ありがとうございます。
そして土曜日は 「手塚治虫アカデミー2009」でした。
まずは
「日本アニメの未来」。
パネラーに
杉井ギサブロー監督 …はぼくが子供の頃から存じている、というより子供の頃のぼくを知っている方。
マンガ家のゆうきまさみさん …はぼくが「究極超人あ〜る」のファンでサインをもらったことのある方。
アニメプロデューサーの竹内宏彰さん …は初対面でしたが、『アニマトリックス』などをプロデュースされた国際的な方。
多摩美教授の片山雅博さん …とは学生時代からのおつきあい。
ですが、今年アカデミー賞を捕った『つみきのいえ』の加藤監督は彼の教え子です。
『鉄腕アトム』から始まった日本のアニメ産業。
その現状とこれからを考える、というテーマでした。
細かな内容はここで触れられませんが、
ひとつの結論として上がったのが
「多様性」
というコトバ。
実はこれマンガやアニメの話を越えて、日本の文化や社会を考える上でタイヘン大事なキーワードで、
この一語が出ただけでも収穫の大きかったディスカッションでした。
ふたつめのシンポジウムは
「アートへの道」。
パネラーは
リリー・フランキーさん …とは初対面が映画の現場で、ふたりとも出演者で、しかも石井輝男監督の遺作でした。
アーティスト日比野克彦さん …とは、とっても久しぶりに対面。
メディアアーティスト岩井俊雄さん …はかつてぼくにCG(Amiga)を教えてくれた師匠です。
現代美術館キュレーターの長谷川祐子さん …は初対面ですが、日本のコンテンポラリー・アートに一番詳しく、貢献されている方。
日本のマンガ、アニメはアートになりうるのか、
という、やや愚問ともいうべきテーマでしたが、
― つまり、この場合「アート」が定義できないので。
「美術」なのか、「表現」なのか、または新しい「文化」そのものなのか ―
この話の帰結は(まとまることは期待していませんでしたが)、
日本のマンガやアニメはアート以前に偉大な文化なのであって、
その
「自覚」
が大事ということでしょうか。
1940年代以降に日本で生まれて育っていれば、それは身に染み込んでいるはずで、
だから特別に意識しなくとも個人の表現に顕れる。
では、はたしてその奥には
というのが次回のテーマで、
「永遠の火の鳥」。
そこにこめられた日本の歴史、日本人はなにを語ってきたか。
「いのち」をどう見てきたか。
マンガを読み解きながら、
日本の精神の根源に迫ります。
その前に、
ちょっとひと休み。
しばし呆けます。
04/18/2009
OPEN
さて、今日から
『手塚治虫展』
スタートです。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp
昨日の開会式では400人のホールに立ち見が出るという異例の状況で、
内覧会も大盛況でした。
まずはホッとして
…はいられません。
今日は午後から
『手塚治虫アカデミー2009』
です。
昨年11月に引き続き、
今回も3回のシンポジウムが開かれます。
ぼくは 企画・プロデュース と ナビゲーター(司会) のふた役プラスα 。
詳しくは また 次回に。
04/15/2009
EXHIBITION
いよいよ今週末から
『手塚治虫展』
はじまります。
江戸東京博物館です。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp
生誕80周年を記念する一大イベント。
ということで、2年ほど前から企画書もってまわって、
営業して、
やっとこうした形で実現にこぎつけました。
感無量、
といいたいところですが
しかし、最後はやっぱり時間がなくなって、
バタバタと準備しています。
展示はまだダメ出し中です。
とにかく今回の展覧会は手塚治虫の全体を網羅しようと、
作品だけじゃなく
手塚治虫の生い立ちから生涯も知ってもらうような欲張った展示です。
子供時代に描いたマンガや昆虫の細密画から、
自宅の仕事机や本人の医師免許までありったけ展示します。
絶筆の生原稿や、浦沢直樹さんの『PLUTO』原画も飾ります。
会場の音声ガイドも、
ぼくとアトムとブラック・ジャックでお届けします。
図録には宮崎駿さんの特別インタビューも載ります。
実は、
ぼくらが基本と思っている手塚治虫についての情報も、
意外と世間は知らなかったりします。
どれほど天才であったかも。
それを少しでも知ってもらうイベントです。
日本が世界に誇る、マンガとアニメの文化。
その原点でありながら同時に先端でもある手塚治虫を再確認してほしい。
そんな気持ちをこめています。
6月21日まで開催されていますから、
江戸へおでかけの際は、
ぜひお立ち寄りください。
04/10/2009
SILHOUETTE
前の記事にさりげなく書きましたが
実は新作映画ができました。
『Silhouette』
という8mm、9分の短編です。
それは自分ではカンペキに映画なのですが
たぶん誰に見せても映画とは思ってもらえない。
というと言い過ぎかな。
よほどあらゆる映画、映像を知り尽くしている専門家以外には、映画に見えないでしょう。
なにしろ
「話がない」「主人公がいない」「具体的な描写がない」「なにが映っているのかよくわからない」。
なにが映っているかといえば、
「影」。
根源的に映画は光と影の芸術です。
フィルムに光が当たり、
影を定着させる。
その影をスクリーンに投映する。
最近つくっている8mmの映画は、
そんな影、
8mmフィルムそのものの影と、
そこを透過する光、
それらのうつろう美しさ。
その儚い美しさを改めてフィルムから感じとるための映画です。
それをシンプルに表現しようと思えば、物語や人間の顔は必要ありません。
最近はデジタルカメラが発達したために、あらゆる映像が細部まで明確な輪郭を見せている。
鮮明で、わかりやすいことが美徳とされている。
そんな傾向にぼくは抵抗を感じています。
しかも、映画の内容はどんどん日常的になり、
わかりやすくなり、
人情的になっている。
だから、
そうではない映画をやっているのです。
こういう映画は、世間では
「アートフィルム」
といわれています。
ぼくは
「美術映画」
と呼んでいます。
「実験映画」
と呼ばれることもあります。
学生の頃から何十本も映画作品を作っていますが
大半はそうした「美術映画」です。
すべて観た、というヒトはおそらくいないでしょう。
そのうち何本かでも観た方は、ぼくのつくるそうした作品が
暗くて
観念的で
だらだらと退屈で
なんだか、さっぱりわからない
ということをよくご存知です。
まさしくそれらは
暗く、
観念的で、
退 屈で、
意味がわからない。
そしてそれゆえに美しく、
神秘であり、
だから映画と呼ぶほかにはないのです。
東京と京都で上映があります。
イメージフォーラム・フェスティバル2009
http://www.imageforum.co.jp/festival/
04/08/2009
SORRY,
いまどんな状況かといえば、
いよいよ今月18日からはじまる『手塚治虫展』の展示準備が大詰め、
同時開催されるシンポジウム『手塚治虫アカデミー』(すみません、募集締め切りました)の準備と、
それらの宣伝を兼ねた取材やメディア出演があり、
会場の音声ガイドの録音(出演)があり、
手塚治虫に関する本2冊を用意していて校正などをやり、
月末から開かれる「イメージフォーラム・フェスティバル」のための新作映像作品(短編8ミリ)の制作と、
(いつそんなの作っていたのか?)
劇映画の企画の調整やミーティングと、
講演会があったり、
もう、わやくちゃですわ。
(どこコトバ?)
ほかにアニメの制作やら映画のプロモーションやら、
いろいろ企画のお手伝いが、
なにかとあるわけです。
かなわんわー 。
(だから、どこのヒトなのよ)
プラ〜ス、
一応家庭もあり、会社の経営もしてるわけで、
充実しすぎてるのですが、
ブログかくヒマがないです。
『手塚治虫展』、 見に来てね。
04/01/2009
FBI
ウチに新しいペットがきました。
タスマニアの珍獣、コアラキャットです。
現地では“ワタパ”と呼ぶのですが、
山猫の一種でコアラのような耳をしていて、
背中には羽のような皮膚の突起があり、
滑空するように飛びます。
まだ日本で飼っている人は少ないんじゃないかな。
人に馴れやすいし、
かわいいですよ。
ぬいぐるみみたいで。
好物はプリンです。
・・・・ 。
そんな動物いるのか って?
今日はエイプリル・フールですから。
本当は、
『PLUTO』の映画化権をぼくがスピルバーグ監督に不当に売却して、
そのため FBI に捕まる。
というとんでもない作り話を用意していたのですが、
やめました。
毎年、誰かにウソをついてます。
よくつくのが
「家庭の事情で海外に引越すことになりました」
というウソ。
でも、いつだか相手が本気にして周りの人々にいいふらし、ヒンシュクを買って、恨まれました。
1日以降にこれを読んだ方にはスミマセン。

