Tezka Macoto' 6D

プロフィール

1961年東京生まれ。世界でただひとりのヴィジュアリスト。

高校で映画製作を始め、17歳の処女作が日本映像フェスティバルで特別賞を受賞。大島渚に激賛され、以後インディペンデント映画を多数発表。8mm映画『MOMENT』でカルト的な人気を得る。

大学生のときにテレビや雑誌で仕事を始め、ショートホラーのルーツである番組『お茶の子博士のホラーシアター』(「もんもんドラエティ」)が評判になる。また『ねらわれた学園』で俳優としても怪演。
85年、ロックミュージカル映画『星くず兄弟の伝説』で商業監督デビュー。

以降、実験映画から商業作品まで様々な映像製作の傍ら、小説の執筆やイベントの演出、音楽のプロデュースなどを行う。Vシネマの草分けとなった『妖怪天国』を監督し、数々のMTVを演出。黒澤明監督の現場に取材しメイキング・ビデオを撮る一方、開発初期のハイビジョンで東大寺を撮る。

黎明期からデジタル・メディアに接し、生物ソフトのエポックメイキングとなったCD-ROM『TEO~もうひとつの地球』をプロデュース。世界19か国で58万本を売り数々の賞に輝く。
10年を費やした意欲作『白痴』が99年のヴェネチア映画祭でデジタル・アワードを受賞。フランスでも劇場公開される。

93年に自身のオフィス「NEONTETRA」を設立。モデルの橋本麗香らのマネージメントも行った。
また手塚治虫の遺族としても活動を行い、記念館やホームページをプロデュースする。

近年はアニメの監督も行い、テレビアニメ『ブラック・ジャック』は東京アニメアワードの優秀作品賞を受賞。監修を行っているマンガ『PLUTO』(浦沢直樹)がヒットし、数々のマンガ賞に輝く。
最新作は劇映画『ブラックキス』。(2006年)

手塚眞
NEONTETRA

May 3, 2013

SILVER

帰宅時間帯の地下鉄に乗って
ちょっと混んでいたので

たまたま優先席の前に立ち、
吊革に掴まっていたら

前に座っていた若いOLの方が立ち上がって
「どうぞ」
と席を譲られそうになった。


………。

たしかに疲れ果てていたかもしれないが

そんなに老人に見えるのだろうか。


もちろん、
遠慮しましたよ。


髪が白いせい?

でも、顔を見れば年齢はわかりそうな気もしますが。


もしかしたら

「あっ、手塚眞さんだ。とても疲れた顔をしている。可哀想に。そうだ、席を譲って差し上げよう」

というファンの方だったのだろうか。

いやいやいや、


ないな。

やっぱり老人に見えたのだろう。

これから電車に乗るときは
立つ場所に気をつけなければ。

かなり以前、
妻とふたりで食堂に入ったら

隣の席にいた店の常連らしい年配の紳士が
かなり酔っておられて

「お嬢さん、こちらにどうですか」

と、妻を誘う。

彼女が無視していたら
ぼくの方を見て、

「お父さんもご一緒に」

だと。

お父さん?


ご主人という意味?


いやいやいや。


親子に見えたのだ。


たしかに髪は白いが…。

まだ18の頃は、

髪は黒々としていた。
(染めたりしていなかった)

すでに作品を作っていたので
ある雑誌の取材があり、

明らかにぼくより年上の女性記者の方に

「おいくつなんですか?」

と尋ねられた。


「はあ、…8 です」

と曖昧に答えたところ


「28、ですか?」

と聞くので


「違います」

と言ったら、


ビックリしたように

「38ですか !?」

だと。

あああああ。

18歳なんですけど。


その頃からね、
年寄りに見られていたんだなあ。

02:10

Apr 5, 2013

JAF

あまりに忙しいので
ちょっとした用事を手早く済まそうと
車で出かけたら

何故か急にバッテリーのトラブルで車が動かなくなり
JAFを呼ぶことに。

到着まで30分。
診てもらったら、バッテリーが故障していて交換が必要ということで
そのままディーラーまで行くはめになっちゃった。

先週、点検してもらったばかりなのに…。


10分で済むはずの用事が3時間近くかかってしまいました。

忙しいときに泣けちゃう。

JAFを待っている間、
いまいくつのプロジェクトを抱えているか
数えてみたら

作品単位で10個もあった。

自慢にはならない。

お恥ずかしい次第です。


内容も様々で

劇映画、実験映画、ショートムービー、アニメ、マンガ、小説、舞台、……。

簡単に書いてますけど
ひとつひとつ
作業はタイヘンなんですよ。

それ以外に
学校の講座やら取材やら、
監修している作品のチェックが入ってきたり
新しい企画の立ち上げを手伝い、

その上、経営の実務があるんです。

自分の事務所含めて
会社が3つあるもので。


頭の切り替えもタイヘンですが、

むしろ切り替えることで
リフレッシュしてるというか

ひとつの仕事のストレスを貯めないことに役立っているようです。


そんなこんなで
今年は花見どころではなかった。

仕方ないか。

花はなくとも
華はあるから。

19:34

Mar 23, 2013

INTERMISSION

ずっと更新を怠っていて

ぜんぜん書いてないわけではなくて

書いては消し、書いては消し
の繰り返しで。


カジュアルに書くのは
自分には難しいですね。

今日どこにいった、
何をした、
何を食べた
とか。


ちょっとそんな話を。


今月頭の話ですが

愛媛に仕事で行って
地元の知人に教えてもらった
港町の商店街の寿司屋に行ったら
カウンターの横に大きな水槽があって
漁師でもあるご主人がその日の朝に捕ってきた地魚が泳いでいる。

握りを頼むと
その魚をその場ですくっておろして
握ってくれる。


こんな贅沢はない。


如何に東京の築地に美味しい魚が送られてくると言っても
これには敵わない。

しかも
そんな新鮮な魚をお腹いっぱい
ふたりで食べて
お酒も飲んで
8千円程度。


だからどうした、
という話題ですよね。

では
最近みた映画の話。


アカデミー賞を捕った
『アルゴ』を遅ればせながら観に行ったら、

なんと
ロディ・マクドウォールが重要な役どころで出ていた。
(正確には「映っていた」)

彼はぼくが一番尊敬する俳優で
すでに故人です。

ちょっとしたサプライズでした。

レオス・カラックスの13年ぶりの新作『ホーリー・モータース』と
クロネンバーグの新作『コズモポリス』が

どちらも観念的な寓話で
ほんの1日の物語で

しかも主人公がずっと大型リムジンに乗っている
というのがまったく共通している。

偶然の一致だと想いますが


カラックス映画のかつてのミューズ、ジュリエット・ピノシュが
クロネンバーグ映画のリムジンに乗って
主人公とファックしているのは
あまりに出来すぎというか


最悪の皮肉。


そこに
西洋資本経済と
映画産業の終焉を予感する

などというつもりはまったくない。


レオスとぼくは歳も近く(彼がひとつ年上)、
作っている映画は異なるが
互いに寡作で

ぼくの映画を好きだという人が
たいてい彼の映画を好きだというから
どことなく意識してしまう。


ぼくが13年ぶりに『白痴』を作ったときに
彼は8年ぶりに『ポーラX』を作った。


その彼が13年ぶりに作ったものは
果敢であり、
最高に気分がわかる、

面白いけれど
最低の作品だ。


そこに共感すべきではないけれど

これを作ったことは痛いほど伝わる。


(このあと、若干ネタバレあり注意)


『ホーリー・モータース』は
レオスのホラー映画だ。

もちろん、怖い場面なんかまったくない。


しかし
エディス・スコブが仮面を被るのだから、
間違いなくフランスのホラーに他ならない。


フランスには
ホラー映画はとても少ない。

犯罪映画は山ほどあるのに。


フランス映画史上、最高のホラーは
犯罪映画でもある
『顔のない眼』で

ジョルジュ・フランジュ監督のミューズが
エディス・スコブだった。

彼女の姿は
少年期のぼくにも強烈な印象をもたらして
『白痴』にも少なからず影響がある。

だから
レオスが彼女を新しいミューズとして選んだとしても
何のフシギはない。

と想った。


ぼくは
『白痴』を作ったあとに

「これからの映画は作家の内面をえぐる」
と言ったのだけれど

ふたりの才人の新作は
それにはあまりに遅かった。


映画産業の怠慢だと想う。


どちらの作品も退屈だが、

観る価値がある
稀有な映画だ。


『白痴』以来、
13年ぶりに
坂口安吾原作の映画が上映される。

井上淳一監督の『戦争と一人の女』。


『白痴』に出る予定だった永瀬正敏さんが主演している。

美術監督も一緒。


坂口安吾入門編のような映画だが

原作にないところが
実に良かった。

01:07

Mar 9, 2013

HATE

ヴィジュアリストとして
納得できない日本の姿。


まず

電線。


なんでこんなにもぐちゃぐちゃに醜く張り巡らせるのか。

景観も自然もあったものじゃない。

それがキッチュだと映らなくもないけど

いや、
やっぱり汚ないわ〜。


いったい、
誰のどんな指示であんな酷い仕事をしてるんでしょうか。

「電気さえ使えれば文句言うな」

という声が聞こえてきそうです。

それから
幟(のぼり)。

ホラ、お店の前とかに
たくさん並んでいるじゃないですか。

中にはボロボロになって汚れて傾いた幟を
平気で放置してあるところもある。

や〜、
片付けてほしいっすよ。


だいたい
店の前の幟は
何を目的に並べられてるんですかね。

「ここに店がありますよ!!!」

という誇示でしょうか。


店なんか看板ひとつあれば主張できるでしょう。

前にも横にも看板を並べて
幟も立てて
しかもポスターもベタベタ貼って…

そんなグチャグチャじゃ、
かえって店は埋もれてしまいますよ。

日本の商業は
宣伝が過剰。

タクシーの中にまでテレビがあって広告を流しているでしょう。


あ〜
うるさい
うるさい。


もっと品よくできないものか。

実際、それらがどのくらい効果があって
どの程度必要なものか

よく考えてほしいです。

アニメやマンガみたいなキャラクター、絵を使った告知物があるじゃないですか。

実は

大っ キライなんですよ。


マンガの家に生まれたからじゃありませんが

何でもマンガに表現してしまう
そのノリ、

なんとかしてほしいです。

幼稚な感じがしちゃうんです。


マンガそのものが幼稚
とは決して思いませんが

使い方が安直というかダサいというか。

最近は行政なんかでもマンガのようなキャラを使うでしょう。

そうすれば親しみがわくだろう、
みたいな感じで。


こどもじゃないんだから。


国民の目線を意識してはほしいのですが

媚びてほしくはないんですけどね。

そして
一番イヤなもの。

映画館で流れる
盗撮防止キャンペーン「映画泥棒」のCM。


キャンペーン自体はいいんですが
あの映像あの音楽あの演出
なんとかしてほしいです。

1800円払って
ちょっと豪華な気分で映画を観に来て
さあ楽しもう
という鼻先に
あの安〜い感じの三流のCM…

我慢できませんよ。


しかも必ず本編の直前に流す決まりなんでしょう?

いつもそこで辛くて眼をつぶってます。


だいたい
あの告知は誰に向けて何のために作っているのか。

「盗撮は犯罪です」
といいながら、
その行為を面白おかしく朗らかに見せる必要がどこにある?


犯罪者があれを見て
反省したり心変わりしたりするだろうか。

たとえば麻薬撲滅キャンペーンで
注射器の仮面をかぶって調子よく踊ったり
レイプ魔が狼の格好で音楽に乗せて女性を襲うCMを見せる意味があるのか。

犯罪と言うからには
もっと毅然とした態度を見せろ
といいたい。


そもそも
なぜ盗撮が犯罪になるのか
なぜ違法なのか、
そこをちゃんと伝えていない。

安いリズムでテレテレ踊るのを見せられているだけだ。

印象に残ればなんでもいい
というものじゃない。



「映画館でダサいキャンペーンCMを流すのは犯罪です」


予算が少ないのはわかるが
コンセプトとセンスに頭と心を使ってほしいのです。

いっそのこと、
ぼくに作らせなさい。
映画と観客のためなら、ノーギャラでもやりますよ。

10:24

Oct 10, 2010

30th


高校の同窓会で


30年ぶりに


母校を訪ねた。


小学校で入学して


高校を卒業するまで


12年間


同じ学校だった。


子供の頃の通学路を


数十年ぶりに歩いてみた。

子供の足では10分かかったところが


いまは7分。

でも


環境はあまり変わっていない。


小学校のときは


家から学校まで


1時間かけて

通っていた。


(東京なのに)


15分歩いて、


電車に乗り、


バスに乗り継ぎ、


降りてからさらに10分歩いた。

えらかったなあ。


ウチの学校は

けっこう古式にスパルタで


朝から瞑想したり

(「凝念」といった)


水泳はパンツではなく


ふんどしだった。

授業に柔道があったり。


でも、いい学校だったな、

と想う。


同級生はみんなカタギのヒトたちだから


ぼくみたいにヘンな人間は


浮いてしまうのだけど。

21:29

Aug 12, 2010

SUSHI


もう家の近所においしい寿司屋はなくなったかな


と思っていたら、


駅近くの路地をはいった裏に

いい店を一軒発見。

実は40年近く前から営業していたそうだが、


立地と店構えから

ちょっと敬遠していたのが

勿体なかった。


たしかに住宅地によくある

家族連れがガサガサ入り

バラエティ番組がガチャガチャうるさく流れている

カウンター6席程度の


ちいさな店だが

品数なくとも

良いネタを絞りこんで


適切な仕事で


サッ


と出す。


経験がものいう職人の技。

おじさんひとりと奥さんと


夫婦でやっていても


アットホームな中に

手際は隙がなく


流れがいい。


そして当たり前なのだけど


客をよく見ている。


高級店より


こういう「いい店」に出会えると ホッ とします。


(ふたりでビール1瓶で刺身食べてにぎりと巻物たのんでお腹いっぱいで1万円。ネタを考えれば良心的だと思う)


実は

寿司だいすき。


港のある地方いけば必ず食べる。

先日も新潟で

2軒はしごした。


寿司で必ずいただくのは

コハダ。

関西ではあまり食されませんが


江戸前といったら


なんといっても コハダ でしょう。


ぜいたくしたい気分のときは

貝をにぎってもらう。

貝やイカが旨いと

得した気分になる。

気の利いた店なら

トロより、いいイカを入れている。


もちろん

魚は自然のものだから

いつもいいネタが入るわけじゃないから


一期一会で


こればかりはタイミングというか


当たればラッキー、


というようなもの。

そこが、

またいい。


最近は世界中で寿司ブーム。


フランスなんかは

日本食の2軒に一軒は

「寿司」と看板に掲げている。

だけどラーメンや餃子もあったり、

「和食」ではなくて

「日本のたべもの」

の店なんですね。


寿司は店というか


カウンターでご主人との会話も味のうち。

そこで回転寿司は


ネタや味はよくとも


なんか味気ない。


サ と手で出されたものを


ササ と手で口に運ぶ


のが好きなんですね。


生きていたものを


生きているものが


生きているものに伝える。


そこに


日本らしい美学を


感じるわけです。

14:22

Aug 1, 2010

ROACH

やっと車が戻りました。


整備してもらっているディーラーへ取りに行ったのですが

なにしろ車検整備直後の故障だっただけに

「もう問題はありませんか?」


「はい、朝からすべて点検したので大丈夫です」


「本当に大丈夫なんですね?」


「大丈夫です」

というので乗って車道へ出ようとしたら

ウインカーがつかない。

・・・。

接触不良だと。


笑い事じゃありませんが


笑ってしまいました。


ところで話かわって。

前に


虫と話をする


という話を書いたのですが


最近は書斎に出没する

ゴキブリくんと話すようになってしまいました。

相変わらずこちらから一方的に話しかけるだけですが。


しかし、

ゴキブリくんも嫌われていないことがわかったのか

安心して部屋を散歩して


デスクのワープロの横にちょこんと佇んで

ひとの仕事ぶりを眺めている。


ある夜


シャワーを浴びようとしたら


いきなり身体に飛びつかれた。

さすがに驚いて振り落としたら


本人的にはショックだったのか


バスルームのタイルの上で


シュン、としてしまって

しょうがないから、家の外に出してやった。


おとなしくいうこと聞くんですよ。

さすがに手で掴むと悪いから

紙の筒を用意して

「はいんなさい」


といえば


おとなしくいうこと聞きます。


ふつう

風呂場で彼らに飛びつかれたら


悲鳴ものだと思いますが


ウチは大丈夫ですね。

あまり家に入ってきてほしくないですけどね。

01:16

Jul 21, 2010

HAYABUSA

7年をかけて地球に戻った

世界初の惑星間往復探査機


はやぶさ


を紹介する番組に出ました。


幾度もトラブルに見舞われたはやぶさくんは

そのたびに奇跡の復旧を遂げるのですが

JAXAのプロジェクト・リーダーの方は


都度、苦渋に満ちた決断を迫られ

「背に腹は変えられない」

と語ることばが印象的だった。


その数日後。


長野の山道をマイカーで登っていて


エンジンがオーバーヒートしてしまった。

車検から戻ったばかりで


ぬかりなく整備してもらったはずだった。

見ると冷却水がなくなっている。


どうやら漏れているようだ。


片車線でガードレールもない狭い山道。


近くには店はおろか、


民家もない。

しかも携帯は電波が弱くつながらない。

万事窮す。


とりあえず、エンジンを止めて冷まし、


直前にたまたま汲んでいた天然のわき水を冷却水に足した。

背に腹は変えられない。

多少回復したエンジンで

なんとか山の上のバイパスまで移動。

幸いあったガソリンスタンドで応急処置。


それから街までなんとか降りて、


30キロ離れた整備工場までびくびく走る。


診てもらうとやはりラジエター内で液漏れしているとのこと。

修理には数日を要す。


もちろん、


そのまま乗って東京までは戻れない。


こうなると本当に


背に腹は変えられない。


松本の工場に修理をお願いして


レンタカーを借り、


東京に帰還。


帰り道は渋滞で


馴れぬ車で6時間のドライブ。


まあ、


はやぶさくんの7年に比べれば


なんてことない距離だが。

愛車は


まだ旅から戻ってこない・・・。

20:42

Jun 22, 2010

CAR

2日間ひとりで800キロ運転しているぼくは


よほど運転が好きなんでしょうね。

車は興味ないのに。


車のこと

よくわからないんです。

とにかく走ればいい。


なんていうと

乗っている車にかわいそうですが。


自分の車は好きかというと

好きですね。


大好きですね、自分の車。

乱暴に乗っているんですけどね。

もう10年め。

16万キロ走っているから


買い換えの時期なんでしょうが

換えません。

いまの車大好きだから。

一緒にね


何時間でも走っていたい。


疲れますけどね。

23:49

Jun 1, 2010

BAKUSHU


麦秋

になりました。

本当の秋じゃないんですね


麦秋 って。

麦が収穫される季節なので。

麦は 秋 じゃなく


この季節に刈り入れなんですね。


家の裏に

麦畑ができたんです。

ビール麦。

稲穂が柔らかくて

風にそよぐと

黄金色の海面のように畑がなびく。


美しいです。


最近、家の周りには


トビが弧を描き


ヤマドリが鳴き


フクロウがいる。

東京といっても


自然な環境がまだまだあります。


テレビなんかつけずに


家の周りをよく眼をこらし


耳を澄ましています。

自然の囁きが聞こえるように。

20:39

May 27, 2010

TASTE TIME

劇作家、横内謙介さんの主催する

扉座の公演を観に行った。

横内さんは

数年前から知っているけれども


先月初めて一緒に飲んで

話して


ああ

こういうヒトなんだなあ


とお互いに想った。


その横内さんの

芝居のゲストというか

客演が

市川笑也さん。

もちろん

歌舞伎の

猿之助さんの女形で

実は

20年近く前に

映画に出てもらおうと思って


知り合った仲。

20年ぶりくらいに会った。

楽屋で数分話しただけだけど


そこにはお互いの


数十年が見えた。


時間て おいしい。


思いながら

芝居小屋を後にして

気持ちよく歩いていたら


数年前にその道で


映画の撮影をしていたことに気づく。

撮影していた店は

すでに無くなって


別の店になっている。


そういえば

そのとき出演していた

川村カオリさんは


もうこの世にいないのだなあ

もう一生逢えないのだなあ。


時間は


大人の味。

03:26

May 12, 2010

SHOCKING

人間、


本当にショッキングな体験をすると


放心してしまう。


放心したまま


街をさまよって、

これを書いてます。

今日、

(すでに昨日か)


珍しく仕事が早く片づいて


予定が空いてしまった。


家に帰っても良かったし


飲みに行く手もあったけど

数ある選択肢の中から

映画を観に行くことにしました。

問題はなにを観るか。


話題作はひととおり観てしまっていたので

話題でもなく


地味に上映されていた

『運命のボタン』

という映画を観ました。


キャメロン・ディアスが

究極の選択を迫られる

ミステリー

という程度にしか


ほとんど予備知識なく、


劇場に入ったときも


たいして期待していなかった。


映画が終わると、

席を立てなかった。

ショックを受けたから。


内容はあえていわないので


興味ある方は


是非とも


予備知識なく観に行ってほしいのですが、


これほどナンセンスで

これほど意味が深く、

とても厳しく、

ひどくやさしく、

こんなにも救いがなく、

こんなにも希望がある

映画もひさしぶり。


映画の出来がすばらしい

といっている訳ではない。


もちろん


かなりユニークな作品ではあるのだが、

(監督は『ドニー・ダーコ』の異才リチャード・ケリー)

実は


何より衝撃的だったのは

この映画が


映画としての


完成度や


内容や


面白さ

とは関係なく


(いや、本当は大いに関係あるのだが)


極めて個人的に


強烈なメッセージを突きつけられたから。

いったい、

誰がこの


驚くべきメッセージを届けてくれたのだろう。

映画の内容自体も


この映画を今日、選んで観た


という事実ともシンクロして


朝から起きたことを有機的に繋げて

恐るべきものなのだが、


それよりも


涙すらあふれた感動のストーリーの後、


本当のショックは

スタッフの字幕が出たときだった。


「原作」

そのクレジットを見た瞬間、


飛び上がった。

この映画の物語は


1976年の設定なのだが、

自分自身の意識が1976年に戻ってしまった。


そして、こう語っていた。

「1976年から


今日までの34年間、

君は歩むべき道をきちんと選んできた」。

つまり


自分の半生が肯定された瞬間だった。


いったい誰に?

いや、

何に?

これほどショッキングな体験は

しかし

超・個人的、

内面的なことにすぎないので

恐らく誰とも共有できない。


だから


ここでこれ以上説明できないし


皆さんがこの映画をご覧になっても

いったい


どこにぼくが感動し、

これほど涙し、

ショックを受けたかは


計りかねると思う。


それが映画の本来の力だろうし


作品の存在意義だと想う。


本当の価値は

個人との関係からしか生まれない。


ぼくは次にこのメッセージを誰かに伝えようと想う。

作品にこめて。

00:42

May 9, 2010

CALENDAR

立夏がすぎて


暦の上では夏ですが

本当に暑くなりました。


最近は


日本の古い暦をなるべく意識していますが、

意識するほどに


いまは逆に西洋文化の中で生活しているんだなあ


と思います。


つまり


1週間が7日で


日曜が休みというのは


そもそもカトリックのグレゴリオ暦によるもので

16世紀に定められ

今日まで使われている。


その原点は


ユダヤ教で


『創世紀』において


神が6日で世界を造りあげ、


あとの1日を安息日にしたところから。


週という単位は


そもそも日本のものでも東洋のものでもない。


明治になって

取り入れられたもの。

日本では

たかだか140年くらいしか使っていない。


江戸時代までは

もちろん旧暦で、

月の満ち欠けを基準にした

陰暦。

新月が1日で


満月は15日と


わかりやすい。


これに

中国の暦を日本に当てはめた

二十四節気

七十二候。

どれも自然や季節感を意識した

暦です。

休みの日は


毎月1日と


15日、

盆と

年末、正月だけ。


7日ごとに休みなんて

とんでもなかった。

それで過ごせていたんですね。


生活でも仕事でも


自然を意識すれば


リラックスできるし

へんなストレスをため込めずにいられたのしれない。

そうなりたい。

無理に西洋に合わせなくてもね。

ちなみに

よく暦に出てくる


「大安」とか「友引」とか「仏滅」とか


の六曜は

これも明治になってからカレンダーに付け加わったもので


たいした意味はない。


原点となった中国でも使われていない暦だそうで


気にすることもないようで。

16:26

Mar 20, 2010

TIME

一番ほしいものは?

と聞かれたら、


もれなく


「時間」


と答えます。


「時間なんか余ってるよ」


というヒトがいるなら


本当に

うらやましい。


忙しい


というだけじゃなくて


すでに圧倒的に

時間が足りないのです。


「時間はつくるものだ」


とおっしゃるヒトも

いるかもしれません。


働き方の効率だというかもしれませんが


それはある程度までの話。


あるレベルを越えると

効率だけではどうにもならなくなります。


たとえそれほど忙しくなかったとしても


時間さえあれば


やれること

やりたいこと


山ほどあります。

やりたいことの前に


やんなくちゃいけないことが

たくさん。


もし

人生が100年あるとしても


たぶん足りない。

200年くらい生きられると

やっと何とかなると思うのですが。

100年の時と


100億円


どっちかあげる、


といわれたら


すかさず

時間をもらいます。

100億円を使う身体には限界がありますが


頭の中は

限度がないので。

19:33

Mar 10, 2010

HOBBIES

あまりの忙しさにメゲながらも


隙間を無理くりに作ってでも


趣味と教養は欠かせません。

本を次々に買い込み

数ページずつでも読んでます。


小説は少しで


大半が

研究書とか

学術書、


哲学書の類いです。

残念なことに

マンガはほとんど読んでません。


映画はもちろん

ライブや舞台にも行きます。

この半月で


宮内庁の神楽を聴きに行き


小劇場の指輪ホテルを観て


小牧バレエ団の公演を観て


レバノンのアマーニ女史によるオリエンタルダンスのショーを観て


あと今月は

ヤン・リーピン率いる中国辺境少数民族のダンス再演に行くつもり。

前回の公演ですっかり虜になったので。


どれも好きなので


どれも実に良かった。


こうしてみると


古典からコンテンポラリーまで、


伝統芸能からクラシックまで、


東洋から西洋まで、


守備範囲は広いです。


現在てがけている仕事のほうも


長編映画から

実験映像、


テレビドラマから

音楽ビデオ、


子供のためのアニメから、

大人が観られるアニメまで


同時進行してます。

でも

混乱はしません。

全部好きな仕事ですし


たぶん


過去も現在も

東も西も

わけへだてなく

ただ

自分が信じる筋道が

1本

あるからなんでしょう。

03:26

Jan 11, 2010

ADULT

日本も

18歳で成人

にすべきか


いろいろな意見があるようです。

ぼくは

「成人」になる

のと

「大人」になる

のは

まったく違うことだと思ってます。


成人とは

あくまで社会のルールで


社会的な責任を追わなければならない年齢に達したこと。


いってみれば法律的な決まりです。

一方、


「大人」

というのはその人の生き方において


「他人に責任がもてる」


姿勢のことだと思うのです。

「わたしはいいと思ってました」

「わたしは自分で責任とれます」


という一方的な自分本意の責任は


ちっとも大人の証しではない。


第三者の視点、

他者への気遣い、

思いやり、

優しさ、


そうしたものがあって

「大人」じゃないかな。


「成人」というより


「聖人」


に近いですね。


自分勝手に生きて

周りのことなど関係ない

ヒトのことより自分のため

自分がよければそれでいい


というヒトは

どんな年齢になっても

どんなキャリアでも


けっして大人ではなく


かといって子供ともいえず


ただの成人。


子供なら

だいたいわがままで

気がすまないとわめいたり

自分の損得ばかり気にして

自己中心的になるのは成長の過程で

ある程度しょうがない。

しかし成人に達して

大人の身なりなのに


自分のことしか見ていないのは

見苦しいものです。


一見、立派そうにみえる

会社の経営者や

政治家なんかでも


「ああ、このヒトはまだ大人ではないんだ」

と想えるヒトはいます。


みんなが


「聖人」


である必要はないとは思いますが


大人にも


「聖人式」


があるといいかもしれませんね。

「成人」が本当の「大人」になる日が。

13:38

Jan 10, 2010

HEKIJA

上野で開催されている「チベット展」のミュージアムショップを覗いたら

中国人が雑貨を売ってましたが

そこで目についた装飾品をつい買ってしまった。

店の人に

「これは僻邪(へきじゃ)です」

と説明された


魔除けです。

正確には

「ヒキュウ」

という中国の瑞獣で

獅子と龍が合わさったような、一本角のある動物。

知らずに買ったのですが

実は魔除け以上に

財運をもたらす縁起ものでした。


よく雑貨屋でなにか目に止まると衝動買いしてしまいます。


実は衝動というより

かなり勘が働いて手に入れていますが。


それを家に持ち帰る(連れ帰る)意味があるのだろうと。

そんなわけで

ウチは雑貨がいっぱいです。


ところで

年末に家の中を片づけているうちに

片づけ癖がついてしまいました。


――もともと微妙に潔癖症のところがあって

今年はやたらと部屋を片づけている。


何か気になり出すと片づけずにはいられないし

ちょっといらないものやゴミが出ると

その場で捨てずにはいられない。

一見いい癖に思えますが


実は

ひとたび片づけが始めると仕事も手につかないありさま。


ぼくの仕事は半分以上、家に持ち帰るというか

家で作業することが多いので


そのための仕事部屋とちいさなスタジオがあるのですが

ちょっと気を抜くと資料やらなにやらで

びっしり埋まってしまう。

そうならないように

年始から気を引き締めているところです。

おかげで部屋は少し広くなりましたが


仕事ははかどっていません。

21:07

Sep 25, 2009

BUTTERFLY

最近、庭に蝶が多い。


アゲハやモンシロチョウをはじめ、

いろいろな蝶が訪れる。

昼食を取っていると、
だいたい同じ時間にやってくるモンシロチョウがいて

花も咲いていないのに

庭先をヒラヒラ飛び回っている。


ある強風の日、

風に抵抗するように同じ場所にずっと浮いている。

(浮いているように留まって飛んでいる)


不思議にみえたので

家の中から観察していると

ときおり地面に急降下して草の陰に姿を消し

しばらくするとまた地面から80センチくらいのところに戻って

ヒラヒラしている。


花もないのに何をしているのだろう。

こっそり窓に近づいて見ていたら

ハッと気づいたように

あわてて飛び去った。


なんだか気まずそうに、


ごまかすように。

蝶が照れている・・・


そう思っていたら

先ほどの地面からもう一匹、

別の蝶が飛び去っていった。

なあんだ。

デートしてたのか。


それは見られたくなかろう。

蝶がヒラヒラ飛ぶのは遊んでいるわけではなくて

交配の相手を探していると

なにかで読んだ気がする。


種族保存の本能なのだと


そんな無味乾燥ないい方でなく

もっとロマンティックに考えていいんじゃないかな。

ウチの事務所は路地の奥にあるのだけど

あたりが暗くて静かなのを幸いに、

たまにそこでデートしている人間がいる。


高校生もいれば、

たまには壮年のカップルもいたり。


夜おそく事務所から出たりすると顔を合わせて

お互い気まずさを感じるのだけど


虫も同じだな。

ウチのコウモリたちはゴハンを食べているところをそばで見られるのを嫌う。


そりゃそうだろう。

プライドもあると思うけど


照れているのだ。

ヒトもコウモリも蝶も同じだ。


気にするのだ。

ちなみに

ウチでは小動物でも虫でも植物でも

「さん」付けで呼ぶし

つい

「あの人」

といってしまったりします。


「さっき玄関先に黒い人がいた」

という感じで。


共存だのともっともらしい言い方をしなくても

一緒に生きて

一緒に暮らしている。


尊重と気遣いがあった方がいい。

15:00

Jul 30, 2009

LONDON

奄美から戻って

数時間後に

ロンドンへ発ちました。

かなりのカルチャー・ギャップです。

ひさしぶりのイギリスなんですが

10年前、

20年前にも来ています。

なんか、

10年おきに訪れているんです。

それに、いつも岡野玲子と一緒です。

仕事がらみの旅ですが、

ふたりとも(80年代から)ロンドンが大好き。


前にも書いたように

次の映画プロジェクトに参加してもらう、

JOHN FOXXさんとミーティングというのがメインの仕事ですが、


ついでに彼のイベントを観て、


彼の展覧会にも参加します。


JOHNと何日も会って

良い雰囲気でミーティングをしながら、


ぼくは自分がここに来るまでの30年間を想い返していました。

自分の生きてきた道を確認した感じです。


80年代のはじめ、

ぼくはJOHNのソロアルバムを聴いて


いつか彼と映画の仕事をしよう、


と想っていました。

それこそが自分の映画だと。

30年ちかくたって、

いま彼の前にいて、


それが実現している。


我ながら

まっすぐな人生だな、


いや


くねくね、

寄り道ばかりしているけれども


間違っていなかった


と感動できた。


ずっと、

間違わなかった。

22:37

Jul 15, 2009

LEFT

いきつけの店で

「左利きですか?」

と聞かれた。


ぼくがグラスを左手で持ったからだ。

いえ、

右利きです。

まあ、なんとなく左も使えるようにはしているんですが。


たまに訓練して。


お箸とか。


グラスを無意識に左に持ったのには理由があって


家で仕事しながら飲むとき、


右手を働かせて


左手にグラスなんですね。


その癖です。

寛いで飲むときは右手。

仕事場のデスクは

常に左にグラスを置いている。


だから店でも左手にグラスがあるときは

気が急いているときですね。


そもそも


仕事しながら飲むな


て話ですが。

21:04

Jul 9, 2009

WHITE

講演などで質疑応答の際に

「その白髪は染めているんですか?」

と聞かれるのですが


もちろん自然にこうなったわけではありません。

正確にいえば

「染めて」いるのではなく

「色を抜いて」います。


月に1回程度、サロンで白く抜きます。


もう10年以上も続けてます。

専門用語で 「ブリーチ」 というようです。

多少ご存知の方には

「そこまで白く抜いて、痛くないですか」

といわれます。


色を抜くための薬の刺激が強いためです。


実際、痛さに耐えきれず、脱色を断念するヒトも多いようです。


特に、男性は苦手みたい。

ところが、ぼくは平気。

痛くもかゆくもない。


肌は弱いはずなのに、


手塚眞の七不思議のひとつです。


なぜ白くしたのですか?

と聞かれますが


最初は部分的なメッシュでした。


10年前、映画『白痴』の撮影を始めるときに、

験(ゲン)をかついで


『白痴』だから白くしよう、

と思いきって色を抜きました。


すると気持ちが軽くなって、なんか生きるのが楽になった。

自分の外見的アイデンティティーにもなったし、


友だちからも

「やっと中身と外見がつりあったね」

といわれたので、


以来ずっと、この髪でいます。

いきつけのサロンはとても巧くて、

髪や地肌をケアしながら色を抜いてくれる。


おかげで髪をさほど痛めることなく


かなり白くできる。


人混みでも見つけやすいというメリットもありますが


目立っちゃうので

悪いことはできませんね。

18:52

Apr 8, 2009

SORRY,

いまどんな状況かといえば、

いよいよ今月18日からはじまる『手塚治虫展』の展示準備が大詰め、

同時開催されるシンポジウム『手塚治虫アカデミー』(すみません、募集締め切りました)の準備と、

それらの宣伝を兼ねた取材やメディア出演があり、

会場の音声ガイドの録音(出演)があり、


手塚治虫に関する本2冊を用意していて校正などをやり、


月末から開かれる「イメージフォーラム・フェスティバル」のための新作映像作品(短編8ミリ)の制作と、
(いつそんなの作っていたのか?)


劇映画の企画の調整やミーティングと、


講演会があったり、


もう、わやくちゃですわ。
(どこコトバ?)


ほかにアニメの制作やら映画のプロモーションやら、

いろいろ企画のお手伝いが、

なにかとあるわけです。


かなわんわー 。

(だから、どこのヒトなのよ)


プラ〜ス、

一応家庭もあり、会社の経営もしてるわけで、


充実しすぎてるのですが、


ブログかくヒマがないです。


『手塚治虫展』、 見に来てね。

00:36

Mar 27, 2009

SAKRA

花見の季節になって

ちょろちょろとお誘いがあるのですが、

なかなか参加する時間がありません。


新宿御苑や代々木公園は事務所から芽と花の先、なんですが。


ちょっとクヤシイ。

花見、スキです。


呑めるから。

というと元も子もないのですが。

本当をいうと、

静かに花を眺めているのが好きなんです。


ひとりで花を眺めて、ゆっくり呑むのが。

なんか寂しい?


いや、寂しいほうがいいですよ、花見は。


酔っぱらって、大勢で騒いだり、

カラオケなんて言語道断。


本当の花見は陰気ですよ。


そもそも 桜 って、

あの世 とか 死 を顕す花でしょう。


坂口安吾の『桜の森の満開の下』を読むとよくわかります。


中世には、一面の桜の森はブキミであって、
ひとりでそんなところにいれば気が狂いそうになると。


いつから桜が観賞の対象になったのかな。


いまや 「国花」 ですものね。

ぼくは、ぞっとするような桜が好きです。


風にザワザワとなって、サーッ と花を散らす桜の森は、

美しく、

寂しく、

恐ろしい。

ぼくの中では、美しさと恐ろしさは紙ひとえなんです。


本当の美しさは、ぞっとするものですよ。

03:24

Feb 8, 2009

OSAMU TV

前にお知らせした通り

今日から5日間、NHK・BS2で、手塚治虫の特集番組をやっています。

ぼくは渡邉あゆみアナウンサーとふたりで、5日間とも案内役です。

あらためて自分で言うのはなんですが、

こういう企画でぼくは便利な存在です。


実の息子というだけでなく、こうした番組にも協力的だし、監修もできれば出演もする。

しかもただ喋るというだけでなく、司会もしてしまう。


今日は20年前にNHKと一緒に作った番組も再放送しますが、

それなどは父が亡くなった直後にも関わらず、企画に参加して、構成も手伝いつつ出演もし、

しかも手塚治虫の役まで演じている。


いくら息子だからって、

ちょっとやりすぎというか、

こんなに便利な奴はいませんよ。

たいてい有名人の2世なんて、

もっと親と距離を取りがちだし、

親は宿敵だったり、

そのプレッシャーに悩み、

番組なんかいやいや出る、という感じになると思うんですね。


ぼくはだいたい「もっとこんなことやりましょうか」とか「こうしたらどうですか」と積極的ですからね。

ヘンですよ。

少し前にNHKハイビジョン放送でロボットの番組をやっていて、

「アトムの世紀 〜夢のロボット開発に挑む科学者たち〜」
という題名でしたが、

日本のロボット開発をフランス人が紹介する番組で、

冒頭は2003年に行われたアトム誕生のイベントに出た自分の姿でした。


客観的にみると、おかしい。

演技してるし。

昨日はavexと組んでやっている「ravex」のためのオリジナル・アニメの編集に立ち会い、

――これはavexアーティストと手塚治虫キャラの競演という楽しいお祭りで、

マンガ『火の鳥』からの画をあしらったジャケットでBOAと後藤真希のシングルCDが出ていると思いますが、

実はこの企画立ち上げもやりました。

今日は4月から始まる「手塚治虫展」の図録の執筆をしています。


もちろん手塚治虫に関わる企画すべてにぼくが関わっているわけではありませんが、

この「手塚治虫展」、そして昨年から行っている「手塚治虫アカデミー」は企画から立ち上げまでやっています。


平行して『森の伝説』のアニメ製作やいくつかの映画や番組企画に携わってもいます。


今年は講演も多いし、
手塚治虫関連本の出版に関わってくれともいわれてます。

こんな風に日々、手塚治虫漬けですが、


それでもぼくはヴィジュアリストですから、

手塚治虫以外の仕事もやっていますし、


映画人ですから、

映画を企画したり監督したりもします。

なぜぼくが手塚治虫の仕事をするのかというと、

まあ、息子だから当然と思われるかもしれませんが、

みなさん、父親のためにどのくらい働きますか?

ぼくが手塚治虫の仕事を積極的にしているわけは、


父に似てサービス精神が旺盛というのもありますが、


そんな自分を面白がれるからです。

手塚治虫の息子というだけでもずいぶん珍しい存在なので、

もっと面白くしてやれと。

基本的にモノを作ったりアーティストに関わったりするのが好きなんですよ。

それが手塚治虫でなかったとしても。

それにね、

一番大事なことは、

自分の存在が機能している

という自覚なんです。


これは仕事とか立場とか、有名無名に関係なく、

周りとの兼ね合いの中で、

誰だって存在に機能があります。


たとえ他人の眼に見えないようなことでも、

機能していることはある。


それは自分のためじゃなくて、

周りのためだったり、

極端にいえば宇宙のためだったりもしますが、


そんなことをいちいち気にせず、自然に存在できれば、

機能できれば、


いいんじゃないかと。

14:29

Jan 13, 2009

A MOMENT

今日は都庁の南展望台から富士山がきれいに望めた。

たまにここでお茶するのがお気に入りです。

たいしたメニューはないのですが

まあ、観光地の喫茶店と思えば。

昨日急に、好く生きる方法をひとつ思いつきました。


それは、


「焦らない、急がない」


「ゆっくり落ち着いて、瞬間瞬間を味わう」


ということ。

ヒト って目的意識をいつも持つから、

なんか急いでしまうのですよね。


だから瞬間を大切にせず、
おざなりに過ごしてしまう。


せっかく生きているのに、それはもったいない。


と、想ったのですよ。

で、今日から実践してみようと。


まずは朝、起きるところから、

布団からゆっくりと出て、

そろそろと、その出方を考えながら、

ゆっくり脚をのばして、


起きたら今度はのびをしてみる。

手や背中を力いっぱいのばして、

身体の隅々までを意識しながら、たっぷり、時間をかけてのばす。


こんな調子に、

部屋から出るときも、

どんな風にドアノブを回して、どう開けてみようか、

身体はどう動かせばスマートで美しくドアから出られるか。


そんな風に想い、感じながら進める。


えらく時間がかかりそうですが

その時間が大事というか、

そこにかかる時間が本来ヒトが生きる時間なんじゃないかと。

するとあらゆるものが、

大事に見えてくる。


布団も、スリッパも、ドアノブも。

時間の一瞬一瞬も。


1日が24時間もあって、

17時間くらい起きているとして、

なんとまあ、

瞬間がたっぶりとあることか!


ぼんやりしているだけではすぐに過ぎてしまう。

急いでいると、ますます早く過ぎてしまう。


どちらも生きる時間の浪費になるようで、

つまらない。

この瞬間、眼と耳と、
あらゆる感覚を使って、この世界を感じてみる。

すると、どうなるか。


どうなるか、今年1年、試してみます。


眼の前の富士山を観ながら、

そして流れる雲と観光客を見ながら、


いま、頭の中では数十のアイデアが渦巻いていて、


効率的に整理されるのを待っています。

22:07

Dec 21, 2008

AFTER PARTY

クリスマスにひと足はやく、

ホーム・パーティを開きました。


今年は例年になくお客さまが多く、

70〜80人は来たでしょうか。


ホーム・パーティなのにクローク係がいたり、バー係がいたり(大澤くんサンキュー)、コンシェルジェがいたりと、なんか本格的なんですが、

なにしろゲスト人数がハンパじゃありません。


その場で調理してくれるケータリングを用意していたのですが、

料理もぜんぜん足りません。


やむなく家内の岡野がバタバタと料理を追加するハメとなり、

彼女はパーティの間、キッチンに立ちっぱなしでタイヘンでした。

(T_T)

バーでは氷が底をつき、いろいろ行き届かないことが起こりましたが、


そんな騒ぎも含めて、

やっぱりホームパーティはやるものです。


店などのパーティと違って、客の親密度が上がるし、

寛ろぎ感も増します。

気持ちも洗われます。

今年はKojiさんの魔法とやのさん(&ジーザス)の生テルミン演奏が場を一層フシギな空間にしてくれて、

夢のような時間になりました。

パーティの様子は何人かのブログで紹介されていますが

橋本一子さんのところが写真豊富かな。

http://ub-x.txt-nifty.com/


でも申し訳ないのですが〜

このパーティには、
特別に親しい友人や、美しいヒトや不思議なヒト、アーティストしか参加できないのです。


そんなヒトたち「だけ」が集まる場

ってないでしょう。

ちなみに集まったメンツは
(いつもながらですが)


ミュージシャン、歌手、ダンサー、モデル、写真家、振り付け師、映画作家、女優(美女)、男優(イケメン)、漫画家、イラストレーター、グラフィックアーティスト、ファッションデザイナー、インテリアデザイナー、ジュエリーアーティスト、切り絵アーティスト、エディター、マジシャン、催眠術師、占い師、ロボットエンジニア、プロレスラー、ジーザス・・・。

03:01

Dec 8, 2008

SEDRIC

最近いろんな人に、

「コウモリの名前、ロッドユールは『ムーミン』からでしょ。あとはわからないけど」

って言われるので、

あ〜、
みんなこのブログ読んでくれているのですね。


いかにも「ロッドユール」はスニフのお父さんの名前です。


「セドリック」というのは、そのスニフが大切にしていたぬいぐるみの犬の名前。


細かいところから名前取ってます。

『ムーミン』は子供の頃に熱中して、

繰り返し読んでいました。

一番読んだ童話じゃないかな。


それで子供の頃は童話作家になろうと思ったこともありましたね。

なりませんでしたが。


空想好きというところは

いまも変わっていません。

話かわって、


友人のAEMIさんが新しい店を霞ヶ丘にオープンしました。


店、とはいってもフローリングの床に漆のバーカウンターがあるだけの、

フリースペースのような、

スタジオのような、

人の家のリビングのような、

フシギに寛げる空間です。


まあAEMIさん本人がフシギな美女だからでしょうか。


オープニングに駆けつけたヒトたちも一癖あるヒトばかりで、


天野小夜子さんとCCBの関口誠人さんのミニライブがあったり、
東京キャバニーのダンスやら、
トンチさんのスティールパンの演奏(これがかなりイイ)やら、
中原昌也さんやら、

ミュージシャン、コンテンポラリーダンサー、デザイナー、フラワーアレンジャー、などなど

が、こじんまりした部屋にわさわさいるのが楽しい。


ムーミン谷の仲間たち
って感じ。


よく言うとアーティストの集まるサロンですね。


こういう場所は大事です。

ちいさくても、ここから何かが生まれそうな感じで。


店の名前は「メコンプシス」

だったっけ?
間違えてたらゴメンなさい。

さて、

今日から映画『ASTROBOY』のミーティングでロス行きです。


その間、ブログお休みです、

すみません。

15:11

Nov 27, 2008

FLYING FOX

最近、ウチのコウモリくんが脚を痛めてます。


たぶん自分たちで暴れてくじいたのではないかと思われますが

片脚がうまく使えません。


かばうように生活しています。


前に飼っていた子はそんなときすぐ病院に連れて行きましたが

病院もかえって強いストレスになったりするので

いまの子たちは怪我のときは自分でなんとかさせています。


もともと自然児ですからね。

自然治癒力があります。

コウモリには大きく2つの種類があって、


そのへんを飛んでいるちっちゃなコウモリと、

おもに外国産の身体の大きなオオコウモリ。
(日本では沖縄に少しいます)


英語だと前者が「BAT」で、

後者は「FLYING FOX」と言います。


家で飼えるのはその「飛びギツネ」のほう。

もちろんウチにいるのはそっちで


名前を

「セドリック」

「フランチェスカ」

といいます。


通称、リックとチェス。


前にいた子は

「ロッドユール」

といいました。


名前の由来、わかりますか?

コウモリはなかなか謎の多い生き物です。


寿命も知られていません。

20〜30年生きる子もいます。

あらゆる哺乳動物の中でも老化が遅いんですって。


順応性が強く、どんな場所でも、どんな食べ物でも

それなりに受け入れます。


北極と南極をのぞくほぼ世界中にいるのに、

祖先がどんな生き物だったかもよくわかっていません。

ウチの子は

エジプシャン・ルーセット

という種類で

アフリカ産ですが


ぼくは古代エジプトの壁画をすごく探したんですが

コウモリの画はひとつもなかったですね。

ピラミッドとかにたくさん飛んでいるのに。


でもまあ、


謎な彼らと暮らすのも

なかなかいいものです。


かわいいしね。

02:04

Nov 5, 2008

HAGIENO

昨日のアカデミーを仕切っていただいた榎本了壱さんの出版記念パーティがあって、

しかも萩原朔美さんとの合同出版記念というので、

駆けつけました。


ハギワラ、エノモトといえば

80年代の伝説のカルチャーマガジン「ビックリハウス」の中心メンバーの方々。

当時はなにかとお世話になりましたが、

ハギワラさんはイメージフォーラムの先輩(?)映像作家でもあるし、

エノモトさんとはイベントをよくご一緒して、

お互いのイベントに出たり仕切ったりで、

長年なんとなくお世話になっています。


ふだん若者で盛況な麻布のスーパーデラックスが、

中年+壮年パワーでいっぱいに。

というより、

不良オヤジと不良マダムたちが顔を揃える様はかなりの迫力でした。

女優の蜷川有紀さんらと飲んで帰りました。

03:41

Oct 27, 2008

OVER 20

更新怠っていますが、

フ と気づくと20件以上の仕事をしています。

細かい雑事まで含めれば30件ちかい。

(>_<)

その大半が監督だったりプロデューサーだったり、

企画の中心にいるのですから、気が抜けません。


少しは誰か他人に任せれば?

と知人たちはアドバイスしますが、

誰かといっても

みんなが優秀だとは限らないし。

あとでやり直しになるよりは、自分でやった方が結局は早かったり
が多いのです。


しかも、

そんな忙しいときでも、

ヒトから頼まれた用事を片づけたり、

誘われて出かけたり、
友達のショーを見に行ったり

知人の店に飲みにいったり、

頼まれてもいないのに海へ写真撮りに行ったり、

うろついてます。


多忙をもって多忙を制す、

という感じです。


それにしても、

高校出てからずっとこんな調子だなあ。

きっと

一生こんな感じなんだろうな。

02:13

Sep 22, 2008

SOULMATE

ソウルメイト

というのは、

年齢や性別、国籍やキャリアを越えて、

同じ価値観を共有し、

感性や性格がとても似ている同士をいいます。


本当のソウルメイトは、会った瞬間に、

あるいは会う前から

それがお互いにわかっていて、

ほんの少しの情報でも確証がもてるのです。

なんだか他人という気がしない、

もともと同じひとつのものが分かれてそれぞれになったような、

かつてどこかで会っていたような、


そんな気にさせるものです。


親や兄弟、家族より強い絆で結ばれています。

先週、そんな人に出会いました。


実は何十年も前からこちらは存在を知っていて、

他人という気がしなかったのですが、

実際に会ってみたら、

まさに期待通り、

いや想像以上に意識の波長が合ってしまう。

あまり話をしなくてもわかる、というか。

会ったばかりでもお互いに全面的に信用してしまいます。


「会いたかったです」
と握手をして、

もうそれだけで通じあう。

これまでの人生で、

何人かそうしたソウルメイトに会いました。


たまにしか顔を合わさない相手、

ときどき会っている人、

比較的近くにウロウロしている仲間、

そして毎日、顔を合わせている相手‥‥

またひとり、強力なソウルメイトができて、

なぜかいまは涙が出てきます。


30年ちかく待って、
やっと会えたのですから。

02:00

Sep 2, 2008

NEEDLE

鍼デビューしました。


いわゆる「はり」です。


むかしは

「え〜、針さすの、なんかコワイ」

と想っていましたが、

この歳ではもう大丈夫です。

なにが来ようと、自然に受け入れちゃう。

渋谷のビルにある医院で、

知人の口づてとネットで見て行ってみたのですが、

渋谷はなぜか鍼の激戦区ですね。

ウワサの鍼灸がたくさん集まってます。

スポーツ選手とか、

よく通うみたい。


この道40年のベテラン先生、

初診でも、いきなりさします。

さす瞬間にわずかにチクッ、としますが、

あとは大して痛みもないというか。

身体両面で50本もの針を使います。

残念ながら自分では見えないのですけどね。

ハリネズミになった自分の姿。


それから暖めたり、
波動というか、そういうものを針に流して。

だいたい片面15分ちょっと、

トータルで1時間程度の施術でしょうか。


効果はしばらく通ってから。


不健康な生活改善、

のモチベーションが高まればいいのですが。

15:52

Aug 23, 2008

PRESENTIMENT

は、

と気づくと夏も半分以上すぎていて、

誕生日もさりげなく通りこし、

また新しく生まれた感じ。


しかし、やること満載。

夏休みの宿題をためてしまった子供の気分です。


しかも、その宿題を出しているのは自分だという。


にも関わらず、

さらに新しい何かをやろうと思いつく。

きりがありません。

ところで、

昨日あたりから何か胸騒ぎがしていて、

なにか身の周りの波動がざわざわ、としていて、

こりゃ、なにかあるのか、と。


たしかに地震やらカミナリやら、起きてはいます。


もっとも、

この世の問題ではないかもしれませんが。


世間にはオリンピックの話題がありますが、

テレビもネットもみないぼくには遠い世界のことのようで、

そもそもスポーツに興味がないものですから。


しかしこの間、気持ちは静かに燃えていて、

心も整理されて、

あとはやるだけです。

02:40

Aug 1, 2008

SUMMER SHOW

ポールダンサーの友達、noemiさんは

Valege

というパリのランジェリーブランドのショップをプロデュースしていて、

そのファッション・ショーを兼ねたイベントをやるというので行ってきました。

同じ時間に漫画家の御茶漬海苔さんが友人たちと映画のトークショーをやると聞いたのですが、

かたや青山のル・バロンで多彩な美女ばかりのランジェリーショー、

かたや歌舞伎町ロフトプラスワンで男くさいトーク

ということなので、


素直にル・バロンに行きました。


noemiさんは昨年8mm映画にも出てもらいましたが、

特殊メイクを学び、デジハリ出身という、

多才なポールダンサー。


というだけあって、

集まった客も多彩。


こういうパーティーは、ひとりでフラッと出かけても、

たいてい友達や知人が来ているし、

友達のトモダチの、またトモダチに知り合えるから寛ろげます。


家族ぐるみで親しい催眠術師のアリくん(スコットランド人)に1年ぶりに再会できたし。

プラスチックスのトシちゃん、野宮真貴ちゃん、ヴィヴィアンは夏らしく頭にひまわりを載せた着物姿。

ひさしぶりに会ったパフォーミング・アーティストのtoastee、元ロマンチカのkayoちゃんにモモちゃん、東京キャバニーをプロデュースする顔役オイちゃん、一昨日会ったばかりだけどVDのリンコ

といった、

わからないヒトにはまったく不明(でゴメンナサイ!)な、

東京のクラブカルチャーの遊び仲間たちが集結。


noemiさんのダンスはきれいだったし。


こういうサブカルな夏祭りもまた、いいものです。

02:45

Jul 16, 2008

7 WORKS

朝から6つの別々の仕事をこなして、

7つめは映像の学校で、なんと3時間の講義。

いや、我ながらよく働く。

しかも、その後に8つめとして、

仕事じゃないのですが、
個人的な作品の撮影を入れてました。

(>_<)

今日は15時間労働。


とはいえ、嫌な仕事はないのですよ。

ひとつひとつは楽しいし、やりがいある仕事ばかりです。

ふたつは自分から始めたプロジェクトですしね。


問題はアタマの切り替えですが、

まあそれも慣れてしまえば自然にできるもんです。


あとは体力というか、

気力でしょうか。


家に帰れば、10個以上の作業が待っています。

一度には無理なんですけど。


たぶん、

というか実際、

いま20件くらいのプロジェクトに関わっています。

大半が中心的になってやっています。

そのうち半分は手塚治虫がらみの企画です。

だからまあ、ふたり分の仕事があるのですね。

ふたり分、生きているのだからしょうがないのですが。

03:03

Jun 15, 2008

LAST WEEK

先週はたくさんの行事があって、なかなか気の休まらない1週間でした。


月曜日はCMの衣装合わせ。

映画やドラマなどでやる「衣装合わせ」とは、文字どおり出演者の衣装を決める打ち合わせなんですが、

これが監督やカメラマンや他のスタッフと、俳優との顔合わせを兼ねる場合もあります。

スタイリストが用意した衣装や小道具から選んでそれを実際に着てみながら、

俳優は役について監督と軽い意見交換をします。

ひとり30分程度ではありますが、

ここで初顔合わせになる俳優も多いので、

くつろいだ中にもそれなりの緊張が漂い、

1日が終わると監督はぐっと疲れます。

火曜日はニコニコ動画の「国際ニコニコ映画祭」の審査会。

ぼくは審査委員長兼司会進行という一見便利な役目をしていますが、

いってみれば全体のまとめ役で、

当然、いろいろ気遣いながらやるので相当にエネルギーを消耗します。


これで5回目なんですが、

今回は「週刊SPA」が協賛で、そのコラボレーション企画。

ゲスト審査員として、
みうらじゅんさん、石原マコチンさん、「SPA」編集長が参加。

レギュラー審査員は2ちゃんねる管理人ひろゆきさん、タレントの松嶋初音さん、アーティストのスメリーさんに、ユーザー代表ニートスズキ。

こんな破天荒な才人たちをまとめるわけです。

気が抜けません。

しかも見る動画は事前に厳選しているとはいえ、

かなりユルい、というかヒドイものも混ざっている。

審査会は後に公開されるので、投稿者を過度に傷つけないよう気を配りながら審査をオモシロク進めます。

いや、タイヘン。


審査結果は25日にニコニコ動画でアップされます〜。

ちなみに賞金総額25万円。

次回の応募は7月1日から。

水曜日は手塚治虫代表作の1本がアニメになるので、アニメ会社で脚本の打ち合わせ。

長い原作をどうやって2時間以内の映画にまとめるか。

その方向性を皆で討議します。

シナリオ会議とは、意見の異なる同士の、いわば闘いです。

気力と作戦で進めます。

ちなみにぼくは監督ではありません。

残念ながら。

夕方からCMの仕上げ(CG合成部分と編集)打ち合わせをして、
夜は川崎のスタジオでセットの下見をします。

セットの下見というのは、ただ出来上がりを確認するだけではなく、

どう撮影するかを具体的に検討しながら、

何が必要でどこを改善しなければならないか、
その場で指示しておかなければなりません。

究極のアナログ・シュミレーションです。

もっとも、

どんなに話してあっておいても、現場で変わることはありますが。

クリエイティブな仕事とは、そういうものです。

木曜日は映画の契約の話やら経理の打ち合わせといった「お金」の話があり、

学校関係の打ち合わせの後、

朝日新聞社主催の「手塚治虫文化賞」の受賞式に出席。

今年の受賞作は、

大賞が『もやしもん』。

新生賞が『トロイメライ』。

短編賞が『グーグーだって猫である』。


『グーグー…』の大島弓子さんは欠席で、
代理で駆けつけたのがなんと、
小泉今日子さん!

実は『グーグー…』の映画化(9月に公開)で、大島さん(をモデルにした)役を演じました。

スターの登場で、受賞式は一層、華やかになりました。

実はこの映画化、監督をした犬童一心さんとはお互い高校生の頃からの友人で、
学生時代ともに映画をやっていた仲間です。

犬童さんとも会場で久しぶりに再会できました。


ところで、毎年ぼくは来賓として挨拶をすることになっています。

蒼々たる文化人やら漫画の大御所やら、大手出版社の社長や評論家の先生方を前にしてのスピーチは、さすがに大役で緊張します。

なんたって朝日新聞だし、

しかもKyon×2のあとだし。
(>_<)

金曜日と土曜日はCMの撮影でした。

今度こそ監督です。

テレビでは流れないCMなんですが、

ぼくが監督するということで、

映画の優秀なスタッフたちが参加してくれました。


1日めは都内ロケセットで、昭和30年代の家庭を再現。

2日めはスタジオにセットを組んで撮影。


出演に嶋田久作さんや伊藤克信さんら味のある個性派がそろって、
ずいぶんと豪華な30秒を4本撮りました。

しかし両日とも天気もよく問題も起きず、

子供やら、猫やら虫やらも出演したのですが

さして手間がかかることもなく、

あっけなく18時終了。


見極めよく、早撮りなんです。

一気に書いてしまいましたが、

これ以外にもまだ公にできないことも含めて、

怒濤のような1週間でした。

15:29

May 30, 2008

RAIN RUN

出先で駅を降りると大雨。
バスもタクシーも行列ができていて、なかなかこない様子。

遅刻するといけないので、現地まで走りましたよ。

雨の中、15分も。


濡れるし汗はかくし、脚は痛むし、

ヘトヘトです。


なんて言うと


「えっ、 電車やバスに乗るんですか?」

と聞かれるんですが、


失礼な。

ふつうに乗りますよ。

たまには満員の通勤電車に乗ることもあります。

なんか勝手なイメージで、運転手つきの車にでも乗っているように思われています。

車には乗りますが、自分が運転手です。

運転手つき、ちょっと憧れますけどね。

でも年寄りっぽくてイヤですね。

ウチの父はそうでしたけども。

もっとも、父は免許もってなかったから。

ぼくがコンビニやファミレスに行くというだけで驚くヒトがおります。

コンビニなんか毎日立ち寄るし、
ファミレスでも定食屋でもラーメン屋でも、
どこでも入りますよ。

自分、基本は映画人ですからね。

食べ物の好きキライまったくないし。

もちろん、映画監督としては多少の贅沢やオシャレを知っていることも大事ですから、
それなりの店で食事することもありますが。


そうですね、

みんながやっていてぼくがやらないことといえば、

カラオケ。

これ、「場」が苦手です。

コミュニケーションなら、歌なしで飲む方が好きですね。


あと、ゴルフ。

社長ならみんなやっていそうですが。

やったことないし、これからもやらないでしょう。

それからパチンコ。

基本的にギャンブル系やゲーム苦手です。

だからゲーセン行かないし、家でも一切ゲームやりません。

WiiもPSもないし、ファミコンすら持っていなかった。

人生がもうゲームみたいなので、生きるだけで十分なんですよ。

「映画作り」という最高の(最低の)ギャンブルもあるし。

12:12

May 7, 2008

TIMING

いまウチは陸の孤島です。

住宅街の奥、路地の突き当たりにあるウチに至る道はふたつあって、

ひとつは細く曲がりくねった路地で、
もうひとつは川を橋で渡ります。

この川が河川工事をしていて、数カ月も橋が使えないのです。

ところが、残された路地も道路整備工事が始まり、通行が規制されてしまいました。

これではウチから出られない、入れないではありませんか。


河川工事は3月までという予定が、6月末までに延びました。

3ヶ月も工期が遅れるなんて。

そりゃ雨とか自然現象の影響はあるでしょうが。

しかし、素人じゃあるまいし。

当初の見通しがズサンだとしか思えない。


もし、映画制作が3ヶ月も遅れたらタイヘンですよ。

当然、工費も余分にかさむでしょう。

その工費、税金ですよね。


それにしても、
ふたつの道路工事が重なるのはタイミングわるい。

こういうの、誰かが調整しないものでしょうか。

宇宙で人間がいまだ扱えない唯一のもの、

そして生きることに重要なものが、

「タイミング」

だと想います。


考えてみてください。

今日1日。

この1年。

これまでの人生。

タイミングが悪くて失ったもの。
タイミングがよくて成功したこと。

いろいろありませんか。


ぼくはこの、タイミングを扱う方法、
つまり良いタイミングの掴み方を以前からずっと考えています。

もしそれが見つかれば、

思わず「ユウレカ!」と叫んで風呂から飛び出すか、
目覚めた人となって悟りの眼が開くか、

まあ何にしても世界的な大発見になるわけで。

なんか少し、掴みかけたような気はしますが。

なかなか「時間」というやつは正体を見せなくて。


「時間」と「タイミング」については、そのうち本でも書こうかと想っているのですけどね。


はたしてそのタイミングはいつ?

23:03

May 5, 2008

HOLYDAYS

連休といえども仕事三昧です。

連休だから、むしろ仕事が増えちゃうというか。

事務所は休みなんですがね。

ひとりでじっくり取り組む作業がいっぱいです。


いま抱えているのが大きな企画だけで8本。
(うち手塚治虫関係が5本)

ショートムービーやら小さな制作が5本。

それ以外に関わっている進行中の仕事が10本ほど。

あと、個人的な制作が2本ほど。


いつ休んでるの?
とよく聞かれるのですが、

明け方は寝てます。

あと、隙間で休んでます。

今日は休み、とかではなく、1日の中に休みを挟むといいましょうか。

それがぼくの生き方だからしょうがない。

最低、ふたり分は働かなければなりません。


とはいえ、けっこう遊んでもいます。

隙間で遊ぶのも得意です。


たくさん仕事があるのはいいとして、あとは体力の問題ですね。

年々、体力は低下していきます。
それを考慮しないと、無理がたたっちゃって。

先日も、
個人的な撮影で12時間労働でした。

スタッフなし。

だからひとり動き詰め。

翌日までぐったりです。

しかも1円にもなりません〜。


世の人は、ぼくは働かなくても食べて行けると誤解してますが。

とんでもない。

自分で働かなければ生活できませんよ。

あたりまえでしょう。


働かないで、印税なんかで遊んで暮らせれば、どんなに楽でしょうか。

でも、それじゃ生きる意味ないですね。

つらくても、生き甲斐がある方がね。


仕事がひと区切りついて、
ふと眼を上げると曇り空の中に、きれいな夕陽がのぞきました。

なんか、
仕事していて良かった、と想います。

褒美をもらった気分です。

20:23

Feb 2, 2008

DRINKER

この季節、年始ということもあって、飲む会が続いてしまいます。

だんだん胃が疲れてくるのがわかる。

いくら食材や栄養に気をつけても、結局は飲んでしまうからねえ。


まあしかし、それらはぼくみたいにほぼフリーに仕事している人間にとって、営業のようなもので。


最近知ったのですが、

映画監督 って、ひとつ作品の撮影が終わると俄然飲みに行き出すのですが、

それは撮影のストレス解消というより、次回作の営業で映画会社の人やプロデューサーに会うためなんですって。


実際この業界、飲み屋から始まる企画は意外に多くて、

不健康というか、

単純というか。


で、業界人と飲み疲れると、こんどはひとりで飲みに行き・・・。

結局は飲んでしまうワケですよ。

こんなことではイカンです。


でも飲み会は旧交を暖めるだけではなく、知らないヒトと知り合える機会でもあるし、なんかワクワクしますね。


もし自分が飲み会で手塚眞に出会ったら、やっぱりワクワクするかなあ。


「あいつと飲みに行きたい」と思われるヒトでありたい、

と最近は思うようになりました。

男性からも、女性からもね。

00:43

Jan 4, 2008

NORMAL

いつも正月だけは、ふつうに過ごします。

ふつうというのはつまり、

門松や鏡餅を飾り、
神棚にお供えをして、
年越しそばを食べて新年を迎え、
朝はとそを飲んで雑煮を食べ、おせち料理をつまみ、年賀状を読み、
実家へ挨拶に行って親兄弟らと膳を囲んで和む。

ただ他の家と違うところは、テレビを見ないことかな。

普段からテレビは見ないので、紅白もニュースも何も見ません。

だから静かでいいです。

まあ、正月でなくとも静かな家なんですが。


初詣は、

年明けてすぐに近所の八幡稲荷に詣でます。

こじんまりとした社ですが、笛や鼓を奏で、焚き火のそばで甘酒を振る舞ってもらえる。

都内とは思えない、昔ながらの、のどかな風景です。

ここに来ると、ああ年を越したな、そう思える場所なんです。


そして年始のうちに、富士山に詣でます。

やっぱり関東人は富士参りせねば。

いつも富士宮にある浅間神社を訪れます。

3日は天気もよく、夕方まで富士山はくっきりハッキリよく見えました。

陽が暮れて、星が瞬き、闇の中に浮かぶ暗い富士の姿も幽玄でなかなかです。

そしてぐるりと富士を一周するように河口湖へ廻り、帰路につきました。

ここまでが正月の定例の行事でしょうか。


今日から少しずつ、また仕事モードに戻っていきます。

ああ、

ふつうよ、サヨナラ。

また1年、いかれた生活が待っている。


毎日が特殊だと、正月は日常に想えるものです。

22:14

Nov 19, 2007

ANGEL

どうもここ最近は「天使」が‘きて’います。

天使といっても、マンガに出てくるような羽の生えた裸の子供ではありません。

天使的なるものというか。

姿の天使ではなく、目に見えぬ存在というか違う次元からの力というか、ことばにすると難しいのですが、
感じるのです。

もともと若干、天使的なものに囲まれてはいたのですが、いまはかなり強い。

天使の影響下にいます。


それで、明日から撮影が始まる8mmの映画も天使がモチーフになりそう。

というより、ここしばらくは天使がテーマなのでしょうか。


とりあえず天使に関する書物を読んでいます。

自分の感性だけじゃなくて、少しは勉強しないとね。

世界にはいろんな天使があります。

日本にはどんな天使がいるのでしょうね。

あっ。

天使を映画にする、いいアイデアが浮かんだ!

でもこれが生かされるのは、まだ数年先かな。

天使は長生きだから、待っていてくれるでしょう。

00:49

Nov 16, 2007

MOSAIC

なんか、モザイクのような日々です。

8mm映画2本分の準備を進めつつ、
フリーハンドのムービーの準備も進めつつ、
来年のプランの準備も進めつつ、
原稿書いたり台本書いたり、企画つくったりしています。

しばらく休日もなさそう。


今日は、
2ちゃんねるひろゆきさんと、エヴァ・プロデューサー大月さんと、20歳になった松嶋‘馬’初音さんと、愛の戦士(てなに?)スメリーさんと、一緒の仕事。

わかるヒトには何だかわかるかもしれませんが。

25日に発表されます。


それにしても、超マイナア企画からメジャア仕事まで、相変わらず飛ばしてます。

でかい話もいろいろあるのですが、
焦らずゆっくり進めますね。


とりあえず、今日のところは疲れたので、
寝よう。

01:03

Nov 3, 2007

THE DAY

11月3日といえば、

もちろん手塚治虫の誕生日です。

文化の日、
ということはつまり明治天皇のご生誕日と重なっています。

で、マンガの日でもあります。


とはいえ、今年は特別な行事はありません。


ぼくはショー・イベントでささやかに映像やってます。


そうやって少しでも表現者活動をしている、現場に出ているというのが何よりの贈り物になるのでしょうか。


ぼくは父親に呪文をかけられていて、

それは

「お金もうけに生きるような人間になるな」

という言葉です。


おかげで貧乏暇なしです。

やりがいのある暇なしですが。


今回のショーも予算ゼロ。
たぶんギャラも限りなくゼロ。
おそらく持ち出しです。

予算ゼロではない仕事、どこかにありませんか?

16:04

Aug 25, 2007

BEER GARDEN

夜半ともなればさりげなく秋風そよぐこの頃、みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。

とはいえ昼間はまだまだ猛暑の夏。

夏といえば。

ウチの事務所は新宿にあります。
新宿といえば、デパート。

デパートの夏といえば、

屋上ビアガーデンです。
なんたって。


そんなところに行くのか? って。

数年ぶりに行きましたよ。

ちょうど“部活”フリーハンドの日。

部員(メンバー)と、「どっ」と繰り出そう。
団体予約しようかな♪

なんてワクワクしていたら、

あらら。部員のみなさん欠席多くて(夏だし暑いし)、しかも忙しそうで、
結局、参加者は5名だけ。

なので予約なしに直行!

東口のルミネエストには屋台村が並ぶような、ちょいオシャレでアトラクション的なビアガーデンがあります。

いや、そんなところは邪道だ。

と、ムカシながらの西口京王デパート屋上をめざす。

はたしてそこは、ペットショップと児童遊具に囲まれて、ズラリと並ぶパイプ椅子。
これぞデパ上ビアガーデンの王道。

渋い!


特設ステージでは知らないブラコンが派手に音をたてる。

適度にアルコールに浸った兄ちゃん姉ちゃんが最前列スタンディングで踊っている。

背景は見事な夕空に浮かぶ新都心の摩天楼。


いや、こうこなくちゃ。


これで夕立で雷雨にでもなれば言うことないのだが。
(幸い、雨は降らずビショぬれは避けられた)


実は、新宿西口ビアガーデンには苦い思い出あります。

まだ学生のころ。

自主映画仲間とあるデパートの屋上へ飲みに行くと、突然の雷雨。

しかしその屋上はテーブル毎にパラソルがあって、ぬれずに飲める。

しかも眼前には稲光りが次々に落ちる高層ビル群。
大音響!
大迫力!

いや、最高の見物で、調子にのって結構飲んじゃったんですよ。

それでその帰り、皆でバスに乗ったんですが、席につくと即、眠りこけてしまいました。

途中で、ハ、と眼を覚ますと、車内はなにやら妙なムード。

みんながぼくの方を向いているし、仲間はニヤニヤ笑っている。

な、なんだろう。

と思ったら、

実はぼくは乗り物寝相がとても悪いのです。

船を漕ぐ、なんてかわいいモノじゃない。

船が撃沈する、くらいの爆発的動きで身体を揺すってしまう(らしい。自分じゃ見たことないので)

しかも酔っている。

これは最悪の下の下であります。

友人は、
「あまり寝相が凄いから、ふざけているのかと思った」
とあきれて笑う。

ひえ〜〜〜。


あれから数十年。

今夜はバスには乗るまい。

そう心に誓い、ジョッキを傾けるのでした。

02:28

Aug 20, 2007

VACANCY

日本中が猛暑に茹だっているとき、涼しい高原の風に吹かれていい気に散歩していたら、すっかり陽に焼けてしまいました。

一応日焼け止めを塗り、長袖のシャツを羽織り、帽子も被っていたのですが。

高原の陽差しを甘くみてました。

特に、丈の短いパンツだったもので、脚が焼けてしまいました。

みっともない。

いかに日頃、健康的な生活をしていないか思い知らされましたね。

日焼け対策も満足にできない。


まあ、クーラー効かした部屋にコモッてるよりは、高原のハイキングは多少マシでしょうか。


霧ヶ峰は視界360°、山並と緑と青空に雲が広がり、わあ、本当にぼんやりしてしまう。

高台の岩に腰をかけ、
何もせず風に吹かれて、
雲が流れるのを眺めている。

こんな時間が、ずっと欲しかった(かも)。

街にいると、つい余計なモノが眼について、何か具体的に考えたり、始めたりしてしまう。

携帯でメールしたり、とか。
ブログ書いたり(笑)。

1日家にいるときなんか、ずっと落ち着かないもの。

アレをしよう、コレをしなきゃと目移りしちゃうし、実際やることが山ほどあるし、溜まってるし、

ああ、いま書きながらどんどん思い出してきた。

当面やることのリスト。


待てよ。

いま頼まれた原稿に取り組んでいて、アタマ疲れたからちょっと休憩しようとしてたんだっけ。

コレ書いてちゃ休憩にならないじゃないか〜。


こんな調子ですよ。

アレコレやるのは嫌いじゃないのですが。

でも、ぼんやりするのって、やっぱり大事だし、
ぼくの場合は貴重かもしれません。


人間その気になれば、いつどこでもぼんやりできるはずです。

そうやって現代人は生きるバランスとらなきゃ。


ことによると猛暑も大切かもね。

いやでも、ぼんやりさせられてしまうから。

17:13

Aug 12, 2007

HEALTH METER

誕生日に事務所のスタッフに贈り物をもらいました。

ウチの事務所はスタッフの誕生日ごとに祝うのですが、年々、歳とともにそれが恥ずかしくなってくるのは否めません。


重い包みをもらったので、
これはもしかしてシャンパンのセットか!

とウキウキと開けてみると、

体重計。

・・・。

しかも、部位ごとの皮下脂肪も出るという最新のスグレもの。

社長の健康を気にかけてくれているのですねえ。

ありがたいことです。

より正確には、
「もう中年なんだから太りすぎに注意してねっ」
てことでしょうか。

いや、
「最近、腹デブになってきたので何とかしろ」
ということなのか。


ヤバイ。

たしかにムカシは痩せていた。
ガリガリだった。

そのせいもあって、若い頃は「鬼才らしく」見えていたらしい。

ちょっと前にテレビ局で、山本晋也監督に久しぶりにお会いしたら、
「丸くなったねえ。つまらないよ。ムカシは尖っていたのに」
と言われて、ちょっとショックでした。

若い頃は「太りたい」と切実に思ってましたが、
いまは「ムカシみたいに痩せたい」と想ってしまう。

人間、わがままです。


まあしかし、やはり部分デブはまずいよな。

と想いつつ、
今日は岡野玲子にごちそうしてもらうので、

計るのは明日からにしよう・・・。

01:49

Jul 28, 2007

WOMEN WOMEN

大阪行き新幹線が停電で、1時間の遅れ。

新大阪に到着してからあわててJRに乗り換えて、車両に飛び込んだのはいいけれど、

何かヘンだな。

この車両、いやに女性が多い。

ややや、全員女性じゃないか。

しまった!!

女性専用車両に乗ってしまった!

(>_<)

たったひと駅、時間にして4分くらいなのだけど。
その長かったこと。

でも誰にも注意されず、みんな見て見ぬフリしてました。

ま、まさか女性と思われてないよなあ。

いくらなんでも。


仕事場でも女性ばかりの中にいるので、日頃はあまり気にならないのですが、状況的にさすがに緊張しましたね。


無事にホテル着いて、エレベーターに乗ると、今度は同じ服を来て同じ髪型をした女の子の集団(7、8人)が乗り込んで来ました。

しかもチアリーダーみたいな格好で、みんなかわいい。

たぶん、イベントか何かに出演する人たちなんでしょう。

ふつうならとてもウレシイ状況なのですが、
狭いエレベーターにぎっしりだと、さすがにメチャクチャ緊張するのですが。

目のやり場に困るというか。
身体も動かせない。


もし世の中、自分以外が女性だけになったら、と妄想しましたね。

きっとものすごく怖い。


いまも喫茶店にいるのですが、お客も店員も女性だけです。

もしかしたら、無意識にそういう場所を選んでしまっているのか。

だとしたら、もっとコワイのですが。

16:37

Jul 27, 2007

ROOM MATES

ルームメイトの話しましたが、
ぼくのルームメイトたちは日本語がしゃべれません。

日本生まれではないので。

というより人間のことば話せません。

こちらの言うことは若干理解してるみたいですが、いつもわからないフリをしています。

イヌやネコじゃありません。
いわゆるペットじゃないのです。

天然、というか野生です。


何でも食べますが、
好物はバナナ。

いや、猿じゃありません。

ちょっとサルに似た部分もありますが。
よく見ると、肩とか首のあたりが。

ええと、
だから、ほ乳類で、だいたい20年くらいの長生きです。

カメじゃないですよ。

動物の中で、一番老化が遅いそうです。

天然アンチ・エイジングなんです。

そのせいか、いつまでも子供みたいな顔している。

あらゆるほ乳類の中で、二番目に多い種族です。
(一番はネズミの仲間)

世界中におよそ1000種類。

北極と南極をのぞく、ほぼどこにでもいます。

新宿とか渋谷にも、ふつうにいます。

うちのルームメイトの出身はアフリカ。
いや、エジプトかな。

ところが、古代エジプトの壁画には彼らの姿がまったく見あたりません。

古代にいなかったはずはないのに。

謎です。


さて、ルームメイトは、誰でしょう。

03:31

Jul 25, 2007

WARS

温暖化の影響もあってか、この夏は虫が多い気がします。

このところ、家の中に虫が多量に侵入、もしくは発生し、ずっと攻防戦が続いてます。

虫は嫌いじゃないのですが、さすがに家中を荒し回られるとタイヘン困るし、「出て行け」と言っても聞かないので、やむなく撃退することになりました。

まず、蟻の大軍がリビングに侵入。
これは一網打尽にして脅すと、さすがにおびえたのか、一日で退去。
少しは部をわきまえている。

次には羽蟻軍団。
彼らは水周り、特にバスルームに侵入。

この闘いは日数かかりました。
やっつけてもやっつけても、どこからかやってくる。

なんとか、最後の一匹までしとめましたが。

そして今度はタバコシバンムシ。
ゴマ粒みたいな鬱陶しい奴らです。

毎年このシーズンに必ず現れる。
今年はまだ少ないほうですが。


さて問題は、ぼくのルームメイトであるリックとチェスの寝床を荒らしている、小型の蛾。

コクゾウムシかとも思えますが、いきなり大量発生。

毎日、部屋で闘い続けてます。

ルームメイトの手前、やたらに殺虫剤をまくわけにもいかないし、ティッシュで潰すというあまり美しくない手段に出ていますが、全滅させたかと思うと、翌日もシッカリはびこっていて、もうウンザリです。

話し合いも脅しも効かない彼らには、熾烈な攻撃あるのみ。

こうして部屋の中では、片手に殺虫剤、片手にティッシュで目を光らしているという、情けない状況です。


はあ・・・ 。

13:52

Jun 21, 2007

PARTY

友達の映像作家、古波津さんが作ったデジタルムービーの新作『マリオネット』の披露試写に行きました。

音楽の赤城忠治さんやの雪さんはじめ、知り合いのスタッフがたくさんいて、和気あいあい。

そこで会った奥平イラさんご夫妻と、次はモデルのMioちゃんの誕生パーティに行きます。

パーティかけもちですわ。

Mioちゃんはかわいくて人気者なので(『ブラックキス』にも出ている)いろんなヒトたちが来ていて、楽しかった。
ジャッキー・チェンの息子とか。


ムカシからそうなのだけど、オシャレなパーティに映画監督は来ないのです。

それが悔しくて(小津さんの時代から映画監督はオシャレなはずなんですがね)そういう集いにはタマ〜に行きます。

田中麗奈さんやサンプラザ中野さんなんかと飲んでました。

田中麗奈さんの誕生パーティは先週あったのですが、そのときは他に予定あって行けなかったので、ちょうど良かったです。


昨日は、アラーキーのパーティで夜中まで飲んでました。
歌舞伎町です。


パーティは、嫌いじゃないです。

自分でも主催するし。

ぼくの最初の映画の題名は『ファンタスティック☆パーティ』っていうんです。


人生は、なんてファンタスティックなパーティなのか。

いや、

そうであるべきか。

01:35

Apr 1, 2007

1APRIL

4月になってしまいました。

タイヘンだ。

今月は新作の8mm映画を完成させ、上映しなければならない。
新作のネットムービーの撮影があり、さらに新作の長編劇映画企画を進めなければならない。

そして某企業のためのネットコンテンツを連作し、100本の自主映画プロジェクト「フリー(部活)ハンド」の企画も溜まっている。
20人のメンバーもリードしなければならない。


いや〜、タイヘンだ。
大丈夫なのだろうか。

そのほか、自分の会社の社長業もある。
監修しているプロジェクトや学校なんかもある。


そうそう、準レギュラーの番組『サイエンスZERO』は司会の眞鍋かをりさんが降板して、安めぐみさんにバトンタッチ。
眞鍋さん、ながらくお疲れさまでした。


まあそれはともかく。

今日はエイプリル・フールなので、何かウソをつこうと想っていたのですが、それどころじゃありません。

でもせっかくなので、ひとつ・・・。


上に書いてあること、全部ウソです。

とか。

わ〜〜ん。
ウソにならないよ〜。

10:19

Mar 23, 2007

PUNCTURE

最近、車の調子が悪いです。

ATミッションの電気系統がおかしくてギアがヘンな入り方する。

と想っていたらば、釘を踏んでタイヤがパンクし、ブレーキランプが球切れ。

次々にトラブルが・・・。

こんな日に限って荷物は持ちきれぬほど積んでいて、しかも新宿〜川崎を移動しなければならない。

ほとんど綱渡りのような、ハラハラする1日になってしまいました。

3つも交通事故(渋滞)に遭遇するし。


でも、まあ、自分が事故ったワケじゃなし、
最悪よりはマシか。


「最悪の日に生まれたものには、悪い日も快いだろう」(ゲーテ)。

11:43

Feb 28, 2007

NATTO

それにしてもこの国はオモシロイ。

納豆を食べてそれでやせるかどうかと、そんなことが社会的な関心を呼んで問題になっている。

小学校の教室のようだ。

もし海外のどこかの国で、テレビ番組でインチキなダイエット紹介があったことが国家的な波紋を呼んでいる、と聞いたら呆れるかもしれない。

ダイエットのハナシだよ。


捏造の何が問題なのか?

間違いなく世界的に影響力のある「聖書」の記載に捏造があったら問題なのか。
アダムとイブの話は捏造か。
サンタクロースは捏造だと怒る子供は正しいのか。


ぼくは、この騒ぎの底辺にあるのは「科学という名の迷信」だと想う。

科学的に検証されたものは、真実でなければいけないという思いこみ。

テレビやネットから発信される情報は、少なからず正しいという偏見。

仮にとなりのオヂサンが「納豆かきまぜて食うとやせるらしいよ」と言って、それがウソでもそれだけのことですよ。

信じて納豆食べて、ああ損した。
それで終わり。
騒ぐほどのハナシじゃない。

逆に、言われた通りに納豆食べたらやせましたというヒトがいてもいい。
個人差だったり自己暗示かもしれないけど、科学的根拠が薄いことがあってもいいと想う。


科学だのテレビだの報道だのというものは、生きる上で参考程度に役立つかもしれないけど、盲信するほどの真実じゃあないと、日ごろから想ってる。

そういう意味では占いや迷信と変わりない。

「科学」と名がつくと、たちまちすべてが正しくすべてが許されてしまうとしたら、それはコワイかも。


少なくとも、ファーストフードを食べ続けるより、納豆の方がダイエット効果ありそうだけど。

01:50

Feb 21, 2007

MANPOWER

なんだか疲れ気味、パワーが足りないと想ったら、人に会うのがいい。

特に若くてポジティブな人に会えば、その人のパワーも分けてもらえるので、元気になれます。

だけど疲れ過ぎのときは、それも効かない。

特にぼくは初対面の客や若い人に会うと、つい気を遣ってサービスしちゃうので、逆にパワーを与えちゃう。

相手が喜ぶような話したり、態度に気をつけたり。

かえって疲れが増す、というよりパワーがなくなっちゃうのです。

こんな日はさっさと帰って、家で音楽でも聴くに限ります。


おや、スティーブ・キューン・トリオのライブ新譜はなんとブルーノートからだ。

キューンがブルーノートとは意外。

しかも、いつものトリオではなくて、ロン・カーターとアル・フォスターという20年前のトリオのリバイバル。

どうした風の吹きまわし?
これも気分転換なのかな。

たしかに最近はスタンダードなプレイに落ち着いていた。
鉱物質なタッチは変わらないけど。
そして静かなバラードは、やはり絶品。


キューンのプレイはいつもいいとは限らないけど、彼の個性が好きだから、アルバムは必ず真っ先に買うし、何度でも聴く。


そんな風に好かれるアーティストになれるといいな、
といつも想いながら。

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