May 7, 2008
TIMING
いまウチは陸の孤島です。
住宅街の奥、路地の突き当たりにあるウチに至る道はふたつあって、
ひとつは細く曲がりくねった路地で、
もうひとつは川を橋で渡ります。
この川が河川工事をしていて、数カ月も橋が使えないのです。
ところが、残された路地も道路整備工事が始まり、通行が規制されてしまいました。
これではウチから出られない、入れないではありませんか。
河川工事は3月までという予定が、6月末までに延びました。
3ヶ月も工期が遅れるなんて。
そりゃ雨とか自然現象の影響はあるでしょうが。
しかし、素人じゃあるまいし。
当初の見通しがズサンだとしか思えない。
もし、映画制作が3ヶ月も遅れたらタイヘンですよ。
当然、工費も余分にかさむでしょう。
その工費、税金ですよね。
それにしても、
ふたつの道路工事が重なるのはタイミングわるい。
こういうの、誰かが調整しないものでしょうか。
宇宙で人間がいまだ扱えない唯一のもの、
そして生きることに重要なものが、
「タイミング」
だと想います。
考えてみてください。
今日1日。
この1年。
これまでの人生。
タイミングが悪くて失ったもの。
タイミングがよくて成功したこと。
いろいろありませんか。
ぼくはこの、タイミングを扱う方法、
つまり良いタイミングの掴み方を以前からずっと考えています。
もしそれが見つかれば、
思わず「ユウレカ!」と叫んで風呂から飛び出すか、
目覚めた人となって悟りの眼が開くか、
まあ何にしても世界的な大発見になるわけで。
なんか少し、掴みかけたような気はしますが。
なかなか「時間」というやつは正体を見せなくて。
「時間」と「タイミング」については、そのうち本でも書こうかと想っているのですけどね。
はたしてそのタイミングはいつ?
Jan 18, 2008
WHISPER
準レギュラーやってる『サイエンスZERO』の収録があったのですが、
カンボジアのアンコール遺跡をシュミレーションしたCGで再現、
という場面があって、画面に巨大な仏像の顔が映るところで、
音声ノイズが入って、NG。
これがまた、誰もしゃべっていないところで
「ウ〜ン」
と囁いている声に響くのです。
「きっと仏像だよね」
と共演の安めぐみちゃんとも話してましたが、
何回収録しても、必ず仏像の顔でノイズが入ります。
技術者は、
「カメラを動かしたときのノイズ ってことにしよう」
とごまかしてましたが。
でも、この番組もう6年目になるのですが、
これまでなかった珍しい現象です。
結局原因はわからず、ノイズはあとで消して放送しようとなりました。
こういうの、すぐ「怖い」とか「何かある」と勘ぐるヒトがいますが、
ぼくは縁起が良いと考えます。
だって仏さまの顔を映して声を聞くなんて、すてきなことですよ。
もしかしたらその仏さまは安さんのファンだったかもしれませんしね。
放送されるのは2月9日。
(再放送は2月15日)。
好いことがあるといいな。
Nov 26, 2007
DREAM CATCHER
それは新潟撮影初日の夜のことでした。
今回の8mm撮影のため色々と骨を折ってくれた地元の友人たちに、お礼かたがた会食しようと思ったんです。
19時に古町で待ち合わせると、ひとりは遅れてくるとのこと。
じゃあ、それまでの間にちょっと買物につきあってもらおうと。
実は翌日撮影でつかう小道具の飾りが足りなかったんです。
東京で買う暇がなく、新潟で時間があったら探そうかと。
でも半分あきらめてました。
それは皮ヒモと鳥の羽の飾り。
よく、ネイティブ・アメリカンの装飾にあるようなやつです。
ほら、ドリーム・キャッチャーとか。
どこにでもありそうですが、なにしろ新潟とはいえ夜の7時の古町でしょ。
そんな店あるかしら、
と半ばあきらめて歩いてたんですね。
案の定、店はみつからなくて、そろそろ戻ろうかというあたりで、一軒のアクセサリー・ショップを発見。
いわゆるシルバー・アクセサリーの店です。
そんな店にはネイティブ・アメリカンのアクセサリーなんかもあるかも、
と店を覗くと、
大当たり!
ショーケースの中に、きれいなドリーム・キャッチャーがあるじゃないですか!
これ、これ。
こんなのを探してたんだ。
しかし、かなりきれいなその造り。
高そうだなあ。
と、よく見ると、値札がない。
どうやら店の飾りみたい。
な〜んだ、とがっかりして、店長らしきヒトに
「これ、売りモノじゃないですよね?」
と聞くと、
「そうなんですよ。すみませんね」
といいながら店長は、ぼくの顔をぢっと見て、
「あ、手塚さんですか?」
「そうです。わかりますか」
「前にお会いしました」
「ああ、『白痴』のときに…?」
(新潟では『白痴』関係のヒトとよく会うので)
「いえ、26年前に東京で会いました。サインももらいましたよ」
「えっ!?」
話は26年前に遡ります。
当時ぼくは二十歳そこそこの小生意気な学生でした。
友人たちと作った『MOMENT』という8mm映画を披露上映するためのイベントを企画してたのです。
そのスタッフだった小林ひろとし氏(現・映画やアニメの脚本家)は、自分の通っていた専門学校の同級生のイシヅキ氏にそのチケットを売ったのです。
チケットのナンバーは「0000」。
イシヅキ氏は記念にサインしてくれと、皆のサインをチケットに残したのです。
彼はその後、故郷の新潟に戻り、15年前にアクセサリーの店をはじめて…。
そこにぼくが来た、というわけです。
彼はそのチケットをまだ持っていて見せてくれたのですが、
ぼくはなんとサインの横に一筆、
「覚えていたら、一生感謝します」
なんて書いている。
なんでそんなことを書いたんでしょうね。
ぼくはまったく覚えていなかったのですが、イシヅキ氏はシッカリ覚えていたのでした。
ところで、そのドリーム・キャッチャー、撮影にお借りできませんか?
「差し上げますよ。もらったものですし」
ということで、無事小道具が撮影に間にあったというワケです。
それにしても、凄い確率の偶然でしょ?
いや、
偶然じゃないですね。
25年前から、その予定だったのでしょう。
この話は、さらにオチがあって、
撮影翌日にその店(ガンダルフ、という名です)にお礼に立ち寄ったのですが、せっかくなので記念に何かアクセサリーを買おうと物色していると、
イシヅキ氏が「これはどうですか」と出してくれたのは、裏が魔鏡になっているネックレス。
その小さな鏡に強い光を当てると、反射して天使の羽が映る。
天使!
即、買ったのはいうまでもありません。
今日は東京で「天使」の撮影がありました。
カオちゃん演じる天使に、暖かい陽の光が当たっていました。
Nov 11, 2007
ENN
法事があって出かけたのですが、
そもそもこんな頭でしょ。
お寺では大いに目立つわけです。
手塚家の者、ということで大目に見てもらってますが。
ところが、もうおひとり場にそぐわない、
というと失礼ですね、
居辛くされている方がいらっしゃって、どう見てもミュージシャン、それも若干のニューエイジ的な匂いが。
と思ったら、シンセサイザー奏者の伊藤詳(あきら)さんでした。
かつては喜多郎と共に「ファー・イースト・ファミリー・バンド」に参加されていた伝説の方。
山岸凉子さんの「日出処の天子」のCDや、映画のサントラなども手がけられていて、
たしか手塚治虫原作ものの音楽にも参加されている。
というより、大昔にぼくもお会いしたことがありましたよ。
そんな彼がなぜ親戚になったかといえば、
ぼくのおばあちゃん(父親の母)の弟さん(の法事だったわけで)、ということは大叔父さんになるのかな、
そのお孫さんと結婚された。
という、わかりにくい道筋を経て繋がりました。
ちなみにこの大叔父さんは書も画も嗜まれた大変知的で紳士的な方でしたが、その奥様の旧姓は「尾形」で、そこを辿るとイッセー尾形さんがいらっしゃる。
つまり、イッセーさんとも親戚なんですよ。
お会いしたことないのですが。
新潟にいる友人がイッセーさんのワークショップを受講したとかで。
意外なところで意外なヒトと繋がります。
ハナシのついでに、
縁つながりのネタをもうひとつだけ。
千円札みてください。
裏面に富士山の絵がありますけど、
この絵のモトになった写真を撮った岡田紅陽さんは、富士山写真の第一人者ですが、
母方(新潟)の遠縁です。
ちと、遠いハナシでしたが。
今日はその後、映画でよくお世話になっているフラメンコ・ダンサーの鈴木敬子さんのスタジオが引っ越して、ニュー・オープンのパーティがあり、顔だけ出しましたが、
なんと、
ウチの事務所から徒歩3分。
近っ!
最近、事務所の近所に知り合いが住んでいることが次第に判明してきて。
世界が微妙に狭くなっている気分です。
Mar 28, 2007
AIRPORT
太った。
そんなバカな。
たしか香港に行く前は痩せていて、しかも、お腹を壊してでかけたはず。
それがなぜ、たった3日で太るのか。
帰宅するや、「丸くなったわね」と笑われてしまつた。
たしかに、丸い。
しかも、ガッシリと。
成田の税関で係員に呼び止められ、「荷物ですか?」と聞き返したら、
「いや、お腹を触らせてください」
だと。
ええ〜っ!
そんなに不自然に太ってみえるのか。
めちゃくちゃ、ショックなんですけど。
(T_T)
ところで、香港空港で驚くことがあったんです。
飛行機を待つ間、時間潰しに港内をブラブラしていたら、「手塚さん・・・」と呼ばれて見ると、
なんと『ブラックキス』の共同プロデューサーのA氏。
思わずふたりとも「なんでここに?」と目を疑いましたよ。
なにしろ、翌日に東京で会う予定になっていたのですよ。
A氏は小さな映画祭の審査員の仕事で来ていたとのこと。
しかも『ヤクザ23区』のプロデューサーも来ていたそうな。
みんな、なぜ香港にいるのか?
しかも、なぜバッタリ会ったりするのか。
この広い世界で。
結局、A氏とは搭乗機も同じと判明。
一緒に東京に戻りました。
香港には、ジャッキー・チェンの会社に古い知人のAさん(同名)がいるんです。
彼は日本人では数人しかいない、アメリカのアカデミー賞の会員。
しかも決して名前がマスコミに出ない。
連絡したのだけど、彼には会えなかった。
香港では、もうひとりとんでもないヒトと出会ったのですが、それはまた別の機会に話しますね。

